2014年11月26日

100均の価値

ここ最近、ちょっと必要があって100均でとあるものを購入する機会が何度かあったんですが、ちょっとなるほどなと考えさせられました。

一つは「付箋」。付箋というよりは商品名でもある「ポストイット」と言った方が分かりやすいかも。短冊状の小さな紙の片方に糊が付いていて、目印やちょっとしたメモ代わりに色々なものにはって使えるもの。米国の3Mがたまたま失敗した粘着剤から、商品化したもので、今では普通に使われているもの。私は4~5cm位の小さな細長いものを、良く目印代わりに使うのですが、先日それが切れてしまったので近くのモールに行ったときに、少し沢山使う予定もあったので100均で同様の商品を買ってきました。で、帰宅してパッケージを開けて触って直ぐに公開しました。もう、一瞬で品質の違いが分かってしまったんですもの。先ず、髪質が全然違う。本物はしなやかで少し厚みがあるけれど柔らかい髪が仕様されているのに、此方は硬くてピンと貼っている感じ。その漢字が好みの人も居るとは思うけれど、一寸ピンピンしすぎていて使いにくそう。さらに、イバンの違いが糊。本物は、粘着剤の合成実験の失敗から、剥がれやすいけれど粘着力は強いという不思議な糊の性質が、あの手軽に晴れてしっかりしているけれど、剥がすのも簡単と言う使い勝手の良さを生んでいますが、この100均のものは「剥がれやすい」だけ。というか、粘着力が無くて全然くっつかない場合も。結局100均で買ったものは直ぐにゴミ箱に行き、もう一度今度は本物を買ってきました。値段的には4~5倍位の違いあるけれど、遥かに満足度も利便性も高い。

もう一つは「ジップ機能付き小袋」小さなネジとかパーツ類を入れるために時々必要になり、以前はZiplockの小さな袋を利用していたんですが、最近はその一番小さな商品が販売されていないのか見つからなくなったので、これも100均で同様の小分け用のビニール袋を購入してきました。これも、パッケージを開けて製品に触ってみて、直ぐに「あぁ、これ駄目だ」と分かりました。まず、使用されているビニールの品質が硬くて暑くてゴワゴワしていて、凄く使いづらい。そして、一番駄目なのがふたを閉じるジップ部分。メーカーや商品に寄って違いがあると思いますが、この100均のものはよく見るタイプの口止め方式で、片方に細い円柱状のものが横に付いていて、反対側にはそれをぱくっと挟むような三日月型に真ん中が空いているものが付いていて、二つを合わせて力を入れると、その真ん中の空いているところに反対側の円柱部分がぴたっと入って口が閉じるようになっているもの。ピチッとはまる時の感触と、開くときにはピリピリビリと力を入れなくても口が開くのが快感にもなりますが、この100均のものはその合わせ部分の加工精度が低いのか、閉じるときに力を入れてもはまらず、開くときも硬くてイライラ。此方は残念ながら本物が見つからないので、不満を抱えながらも仕方なく使っています。

勿論100均の商品を全否定するつもりは無くて、例えばちょっとものを引っかける「S字フック」なんかは、サイズも色も色々揃っているので時々購入していますし、封筒の類なんかも郵送する必要がある場合には何度か利用しています。ただ、「100円」という販売価格にこだわる余り、明らかにコスト割れするものは作れないし、付箋やビニール袋のように、販売するときにお得感を出すために量を増やさないといけないために、コストを下げないといけない(推測)と言う商品なんかは逆に損をしていますよね。量を減らして、その分コストを掛けてちゃんとした物を作れば、売れるものも沢山あると思う。100円という区切りの良い、且つ手軽に手が出しやすい価格の商品でお店を構成するというのは、なかなか優れたアイデアだと思うけれど、余りに一般的になりすぎて何か無理をしている部分を感じてしまうことも最近あります。そのところを修正してくれると、凄く便利な店舗になると思うんだけど。

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