PCWatchの記事から、タッチ対応PCの需要が大幅に下回るという記事。スマホやタブレットでは必須機能の一つですけど、伝統的なクラムシェル型のノートブックパソコンでは、正直先ず使わないです。デスクトップだと、画面も大きいし、タッチしても後がしっかりしているから大丈夫だけど、ノートブックだとどうしてもヒンジの具合でゆらゆら揺れたりしますし、大体手元にポインティングデバイスがあるのに、わざわざ手を前に伸ばして画面に触れる必要性が分からない。
画面が分離する2-in-1スタイルや、画面部分が回転してタブレット形式になるものでは、タッチ機能は必須なわけですが(キーボードが無くなる・隠れるから)、クラムシェル型では不要ですよね。Windows8.1で、モダンI/Fしか使わないのであればタッチ機能も便利かもしれないけれど、そんなことは正直99%ないですしね。
スマホにしてもタブレットにしても、Appleが先鞭をつけたiPhoneやiPadのように、単機能をシンプルに使うために出てきたデバイスだから、その範囲で使うI/Fとしては便利だし必須。でも、今のWindowsタブレットのように、Windows機能を使うことを前提にした製品だと、元々タッチ機能を使わない事を前提にした環境なんだから、そこに無理矢理タッチを入れ込むのは無理。さらに、画面サイズが小型化していくのに解像度はアップしていくから、指だけで操作するのも限界があります。iPadはiOSを使っているから、それ程キーボードやポインティングデバイスに依存した操作性を要求しないけれど、デスクトップOSのWindowsをそのまま使うWindowsタブレットでは、その互換性がメリットであり限界でもあるんですよねぇ。
スマホやタブレットがPCを駆逐すると言われて、確かに一部の分野とか目的では既に置き換わっている気がするけれど、やっぱりTPOによって向き不向きがあるわけで、その点をちゃんと理解しないと、タッチだけあれば良い、タブレットで全て置き換わるというのは無理があります。簡単な編集機能(メール入力程度)やブラウズ目的ならタブレットがメジャーになるけれど、メール入力も仕事で一日に何十通、何百通も処理するとなるとノートブックPCが必要だし、画像の編集だってトリミングとかちょっとした輝度修正ならタブレットでも可能だけど、一寸色調を変化させたり、細かな切り抜きをするとかなると、ノートブックPCでも足りませんしね。今後は、タブレットはタブレットという新しい分野を確立していくんじゃ無いだろうか。で、将来的には音声I/Fとか、クラウドでスーパーコンピューターが動いて、タブレットは単なる人間とのI/Fデバイスになったとき、今のパソコンは無くなるのかもしれない。
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