2014年8月28日

Xリーグ、新リーグ方式

リーグ編成や試合の組合せ硬直化が問題視されていたXリーグ。2016年からの新リーグ方式が発表されました。現在の関東、関西3地区制、18チーム体制は維持されるものの、社会人選手権(Japan X Bowl)への参加チーム数も増えて、いろいろと苦労と工夫の跡が見られます。

大きく変更されたのは、試合運用方式と対戦相手の選択方法。これまでは、1st、2nd、Finalの3ステージ制で、最後のFinal Stageのみがトーナメント制でした。今回は、1st Stageはこれまで通りリーグ戦形式になりますが、そこからワイルドカード(WC)2チームを含む8チームが、最終トーナメント戦へ進むことが出来ます。これまで地区3位までが自動的に2nd Stage (Super-9)へ進むことが出来ましたが、確定しているのは上位6チームまでで、7位と8位のチームはWCでの勝利が必要になり、9位のチームはそこでシーズン終了となります。ですから、上位チーム、特に中堅以下のチームにとっては厳しいルールになります。逆に、これまではBattle-9として順位決定戦と言う消化試合をしていた下位チームにとっては、少なくとも上位2チームに関しては上位トーナメント進出の機械が生まれたわけで、これはモチベーションアップに繋がるのでは。

ただ、新リーグ戦の1st Stageのリーグ戦の対戦方式が、前年順位に応じて同等以上のチームとの対戦を優先して組み(スケジュールストレングス/SS)、勝率とそのSSで総合順位が決定されることが、意図は分かるけれど実際の組合せや途中順位などが少し変わりづらいかな、と。また、これまでは1st Stageは5試合でしたが、今度は6試合と1試合増えるのも、少し負担になるかも。嬉しいのは、1st Stageから東西での対戦が組まれることで、チームの遠征費などの負担は増えるだろうけれど、ファンに取っては興味が大きくなります。
スケジュールで気になるのは、1st Stage最後からJXBトーナメントに繋がる部分のスケジュールがタイトかなという事。12月中旬のJXB開催は動かせないので、そのJXB進出チームを決める準決勝もその2週間前開催は確定。となると準々決勝とも言うべきJXBトーナメントスタートは11月中旬から下旬初めに開催が必要です。1st Stageは1試合増えて6試合になるので、どうしても最終戦第六節は11月上旬にかかります。そうなると、WC進出の7位、8位、10位、11位チームは3週続けての試合となりますからかなり厳しい状況での試合になりそうですね。

対戦相手は、前年の成績から地区割りと地区内順位が決まれば、多分自動的に確定するはず。どのチームと一対戦するかは、会場の予定もあるから直前にならないと決まらないでしょうけど、それは今も同じ。課題なのは、1st Stage中の順位変動をどう伝えるか、ですか。これ、ファンからすると結構勝ち負けで今どの当たりというのは興味の有る話ですからね。でも、新方式では仮に勝利しても相手チームの順位によってSSが替わり、それで順位が替わるから、ちょっと分かりにくい。毎節順位を出すことは難しいと思うけれど、中間発表的に第三節終了時の中韓順位、第五節終了時の最終順位予測くらいは必要かな。

いずれにしても、2015年のシーズン順位によって、地区4位以下が確定してしまうと、2016年の新リーグ戦方式ではシーズン開幕前から10位以下が確定して、最初からWC狙いしか無くなるのは一寸厳しいかな。ですから、2016年シーズンの勝負は2015年から既に始まると意識しないと厳しいでしょうね。それと、対戦相手の決定方法も、初めは地区順位を元に機械的に割り振るのは仕方ないと思うけれど、将来的には前年の総合順位を元に算出するような事も検討して欲しいですよね。例えば、東1位チームが総合順位で4位とか5位になったら、翌シーズンの対戦相手はSSが不利になるような今の地区2位とか3位相当での対戦スケジュールになるとか。まぁ、そうなると、新方式でも残した東西3地区18チーム制が崩れてしまうわけだけど。

変化の無いところに進化無し。新方式には賛否両論あるとは思いますが、いずれにしてもそれぞのチームが全力で試合に臨み、毎試合好ゲームを展開することでファンも増え人気も上がるのはどのスポーツでも同じ。まずは新しい一歩を踏み出したXリーグに期待したいですね。

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