2014年8月11日

Origami Robot

米国ハーバード大学の研究者が開発したという、紙とポリスチレンを使った、1枚の紙状の状態から、折り目に沿って本体が熱で形成されて、四足歩行可能なロボットが出来るという話。日本の「折り紙」にヒントを得て、予めレーザーで加工した「折り目」に熱を伝えると、その部分が折れ曲がり、その後冷却されると必要な堅さで固定されるというもの。動画を見ると、「折り紙」というよりは、立体造形というか、商品が詰め込まれている段ボール箱内の固定用の緩衝材をイメージさせますね。

日本の場合、トランスフォーマーのような「合体変形ロボット」っぽいアイデアに向きがちだけど、平面から立体に変形する「折り紙」をベースのアイデアって、ちょっと意外でした。どうしても、「手で折る」という意識があるから、自ら「折りたたまれていく」という方向に考えが向かないのかな。個人的に思うのが、例えば無人探査機なんかを送るとき、飛行中は開いたままで目的地まで行き、到着したときには地上で折り紙部分が変形して必要な強度を与える、というのは有りかもしれませんね。単純に平面が凸凹になるだけでも強度は高くなりますし。

後は、バッテリーとモーター部分をどれだけ小型化して、より平面上から立体形状に変形できるかですよね。バッテリーはポリマー電池とかあるから何とかなるし、場合によっては紙の中に薬品を浸透させて、その中で発電すると言う方法もあるかも。モーターというか駆動部分をどうするかも、逆にモーターを小型化して分散させたら、もう少し細かな動作も可能になるかも。いずれにしても、ちょっと面白いアイデアだと思います。

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