2014年7月23日

フライト中のマナー

JALの成田-フランクフルト線の機内で寄って暴言とか乱暴をした北海道道議が、責任を取って辞任した事件。自分の席の背もたれを倒して後の乗客とトラブルになり、さらに自分の前の席の背もたれを倒されて前の席の乗客とトラブルになり、さらに多分仲裁に入ったCAとも口論となりと、寄っていたようだけどやりたい放題。ふと疑問に思ったのは、JALのフランクフルト線と言えば、多分JALの中でもメジャーな路線。使用機材も最新のB777-300が導入されているようなので、ファースト/ビジネスクラスの座席はシェルタイプの座席を倒しても後に影響しない機材ですから、この議員さんはプレミアムエコノミー当たりに座っていたんだろうか。

確かに前の席の背もたれを倒されて目の前が狭くなったりすると、決して気分の良いものでは無いけれど、それはその様に設備が準備されているわけだから仕方ないこと。ただ、昔と違って背もたれを倒すマナーは守られていないなという気はします。飛行機を利用する場合、大体は離陸して水平飛行に入りシートベルトのサインが消えると、リラックスして背もたれを倒し始め、そのうちドリンクサービス、食事のサービス、そして着陸するまでリラックスして時間を過ごす、というのが大体のパターン。このうち、ミールサービスの時って、昔はCAさんが背もたれを元に戻すように注意していたんですよね。特エコノミークラスや以前のライフラット系のシートタイプのビジネスクラスにしても、前の席の背もたれが倒れていると、テーブルの上の食事が食べにくかったりドリンクのミニボトルに当たったりするから。だから、暗黙のマナーとして、ミールサービスが始まれば背もたれは一度戻して食事をし、大体食事が終了してから再び自由な一に背もたれを倒してリラックスする、というのが私が出張等し始めた20年以上前に言われた事でした。

でも最近のフライトの様子を見ていると、離陸してシートベルトのサインがまだ点灯していてもシートを倒したりする人が多いし、ミールサービスが始まってもそのまま倒したまま食事を為ている人がほとんど。新幹線の座席でも、こちらがテーブルを出して食べていたりすると突然その背もたれが倒されたりして、こっちの場合は一寸ムッとするけれど、こっちは一斉に食事するわけでは無いのである意味仕方ないこと。まぁ、マナーとして一言「倒しますよ」と言ってくれれば、こっちも心の準備が出来るんだけど。

昔と比べて、より広い顧客層が飛行機を利用する時代になったので仕方ない部分もあるんだろうけど、でも結局は相手を思いやり自分を律する心の余裕が無くなってきた証拠なのかも。自戒の意味も込めて。

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