2014年7月17日

近大マグロ

最近の海洋資源、特に世界的に人気急上昇中の「マグロ」についてのニュース。最近よく話題に上る、近畿大学による「完全養殖マグロ」=「近大マグロ」を、いよいよビジネスとして展開するという話。暫く前に見た特集番組では、完全養殖のサイクルは確立されたけれど、まだ外販するようなボリュームには足りないみたいな話をしていましたが、それも養殖場などの設備拡充で目処がついたということでしょうか。

海洋養殖技術っていうのは、地勢的なものも含めて日本のキラーコンテンツになりうるものだと思うし、これから需要が拡大することはあっても縮小する事は無いマグロと言うトップスターの技術だけに、一産学共同体のビジネスと言うだけで無く、日本の輸出ビジネスとして期待も大きいですよね。

近畿大学というのは、関西地区だけで無く日本全体で見ても大きな大学の一つだと思いますが、それでもかなり長い期間この研究を続けている動機は何なんでしょうね。たまたま、熱心な教授とかスタッフがいたからなのか、何か思うところがあったのか、一寸聞いてみたい気もします。マグロ以外にも、近鯛やフグも確か完全養殖しているんでしたっけ。次は是非ニホンウナギの完全養殖を確立して欲しいところです。

日本の食料確保という重要なテーマでもあるし、個人的にはこういう温暖な地域での養殖技術を、太平洋の島嶼国家に移植して、彼らの基幹産業にすることで、日本との関係強化と経済自立サポートのツールにならないだろうか。畜産技術となると、物理的な土地が無いと難しいけれど、海洋養殖となれば、小さな島野周りでもかなり広い範囲の海洋面を自国の経済水域として利用出来るわけだから、規模の拡大を考えると有利なんじゃないだろうか。場合寄っては、水没の恐れがあるツバルとかキリバスのような現在の場所に広大な海上プラットフォームと養殖場を作り、そこで元の陸地は水没しても生活できる「ベース」は残るようなことも含めて出来ないだろうか。一種の海上都市を着くって、生活インフラと産業インフラをパッケージにして。元々の「近大マグロ」の話からは、かなり飛躍する話ではありますけど。

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