パソコンに関係する仕事をしているので、今年のWindowsXPのサポート終了とそれに伴う環境移行というのはかなり大きなイベントでした。その中で、コストの面で新しいOSやハードに移行する余裕がないという理由が大きいのですが、大手のお客さまの場合、使用しているソフトがWindowsXPでないと動作しない、特定のIEでないと動作しない、と言う問題のため、いかにその環境を維持するか、あるいはアプリを改修して新しいプラットフォームへ移行するかが問題。その中でも結構聞く話がIEとの互換性なんですよね。一番多いのは、最近のOSに入っているIE10とかIE11では動作しないので、IE9とかIE8の環境が必要という話ですが、この記事に登場する中京銀行さんの場合はIE6というのにはびっくり。IE6って、WindowsXPの内部バージョンですよ。IE7は色々難ありだったけれど、IE8にもアップグレードしなかったんだ。かなり独自機能というか、IEに依存したアプリを構築したんでしょうね。でも、それを動かす双日システムズの互換ブラウザーは、ある意味凄いのかも。でも、双日システムにしても、何時までもメンテナンス出来ないだろうから、あくまで互換ブラウザーの使用は臨時の物として、それなりのIEバージョンなり別ブラウザーでも動作するような環境構築しないと、またすぐに行き詰まりそうな気がする。
銀行とか損保とか官公庁とか、結構独自アプリが多くて、それ故になかなかバージョンアップ出来ない事も分かっているけれど、でもやっぱりある程度の更新計画はちゃんと立案して実行していかないと、それこそある日突然システムストップなんて言うことが、ミッションクリティカルなタスクで発生しそう。攻めて、2世代毎に1回位の改修計画は必要なんじゃないだろうか。昔と違って、OS(=Windows)も最近は枚とのようにアップデートされますから、なかなか大変だとは思うけれど。そう言う意味で、コードの互換性以上に見た目が180度変わったWindows8っていうのは、罪作りなOSだなと思います。あれでXPからの以降を躊躇した企業って、かなり多いと思うし。
社会インフラの整備や改修にも時間やコストがかなり掛かりますが、それと同じような感じですね。なかなか難しい問題です。だからこそ、ビジネスチャンスもあるわけだけど。
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