日経産業新聞の記事から、次のApple発記述に繋がる「ビーコン」について。GPS利用技術が浸透して、自分達の生活情報はかなり便利になりました。一番顕著なのはカーナビなわけで、以前のように「今どこを走っている」という受動的な使用方法から、コンビニとかイベントとか「これから何処に行く」という能動的な利用方法にシフトしつつあります。正直なところ、米国の技術であるGPS衛星に依存しているという不安はあるけれど、今では世界標準のサービスになりつつありますからね。同様の技術で、中国の「北斗」とかロシアの「GLONOSS」とかもあるけれど、最近のGPS利用デバイスではそれらの位置情報も利用出来るようになっているんですね。ただ、もし何かあったときには通常通りそれらの位置情報を利用出来るとは限らないわけで、そう言う意味でも日本の「準天頂衛星」の開発も進めて欲しいもの。
さらに、GPSだけでは得られないより詳細な位置情報のために、室内とか会場内にマーカーとも言うべき「ビーコン」を設置して、利便性を高めようとするのは正常な進化でしょうね。以前から、個人的に家庭内GPSというのか、室内でも性格に位置決めできるような発信器があれば、色々便利じゃ無いかと思っていたけれど、こういうシステムがある程度網羅されれば、GPSが利用出来なくてもローカル範囲の行動は管理出来るわけだし、例えば今話題の自動運転自動車なんかにも応用出来るんじゃ無いだろうか。特に、車庫入れとか、狭い路地の移動とか、GPSや監視カメラだけで無くその付近の正確な地形位置情報を伝えるようなビーコンが設置されていれば、かなり正確な操作が可能だと思う。
逆に問題点なのは、狭い範囲での管理には良いかもしれないけれど、広範囲で使うにはちと繁雑になりそう。ビーコン間のリレーだとか、トレースが途中で中断して再開したときのハンドリングとか、色々課題項目はありそうだけど、でも面白い技術かも。問題は、どの様にしてビーコン網のメッシュを全国に広げていくかですよね。あと、対応するデバイス側のアプリも重要か。上手く使えば、人の流れを調整して混雑緩和も出来るだろうし、逆に誘導することも可能だろうし。技術には功罪両面あるのは事実なので、全ての技術が良いとは言えないけれど、例えばこれまで分からなかったこと、知ることが出来なかったことが分かるようになれば、また新しいビジネスチャンスも生まれるわけで、そういうところに気がつき開拓していくことが、少なくともその技術が生むだろうマイナスな点をカバーする事になるわけだし、それが大きければ世間も受け入れてくれる新しいライフスタイル・ライフラインにもなるんでしょうね。
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