2014年5月26日

ビジネスモデルの功罪

昨晩発生したAKB握手会での事件。AKBのメンバー二人と男性スタッフ一人の計三人が怪我を負わせられて、入院手術したと言うことで、一体どんなことが起こったのか最初は不思議でした。で、そのうちに報道では「殺人未遂で男性が逮捕」と言いだし、「殺人未遂」って一体何をしたのかと、ますます疑問が。その前に放送された怪我の内容では、右手に切り傷と指を骨折したという話だったので、刃物で切りつけてきて咄嗟に防御創で右手に怪我をしたのかと思っていたので、傷害罪かなと思っていたら「殺人未遂」と言うからには、それなり殺意をその場で見せたと言う事でしょうか。

AKBビジネスモデルには、賛否色々あるし、個人的にも興味は無いけれど、「会いに行けるアイドル」というコンセプトは「有り」だなと思っています。どんな商売でも、一寸値段は張るけれど誰もが欲しがるような価値や機能がある「手の届かないもの」が、「手の届くところ」に降りてきてくれたら、そりゃぁ誰でも欲しくなりますからね。日本の高品質製品というのは、そう言うような「値段相応」のものを、工夫で安く連れるようにして「付加価値を総体的に上げ」てきたものが半分、安い製品何だけど、工夫で機能や品質をアップさせて「絶対的価値を上げ」てきたの二種類があると思うのですが、AKBビジネスモデルは前者の典型。ここのアイドルを身近にさせると共に、そのアイドル候補生を大量生産して数でも史上を抑える戦略だと個人的には思っています。だから、そう言う大量乱造に近いことに不快感を持つ人もおいと思うのだけれど。でも、それを上回るファンが存在するから、批判はあるけれどビジネスとしては成功しているんですよね。それはそれで見習うべき事も多いと思いますよ。ファミレスだって、ビジネスモデル的には近いものだし。

今の報道では、凶器は50cmくらいののこぎり(?)と言われているけれど、何でそんなものが直前まで持ち込むことが出来たのだろうか。今回は荷物検査が無かったり、セキュリティとして甘い部分もあったみたいですが、一寸運用側が軽率だった気もします。暫くはこういうイベントは中止せざるを得ないだろうけど、何時までも中止していては元々のビジネスモデルのコンセプトが死んでしまいますから、いつかは再開して同様に大量動員できるような仕組みを再開しないといけない。今後は、何かトラブルが発生したら即座にそのイベントを中止するような全体責任的な厳罰化と共に、穴の空いた透明な壁からファンは手だけ入れて握手できる程度のガードが必要になってくるかも。なんか、アメリカの映画とかドラマで見るような、刑務所なんかの面会シーンみたいですね。

USのNFLの試合とか行くと、最近では入り口で金属探知機の検査はありますし、持ち物制限もあります。一寸趣旨は違うけれど、美術館なんかだと荷物やコートの類は入り口で預けるのが普通。どの様な仕組みにするかは一概には言えないけれど、今後は入り口で荷物や上着は必ず預けるようになり、金属探知機を通過してからでないと入場出来ないような仕組みになるかも。持ち込んで良いのは、カメラかスマホだけ、とか。あるいは、握手券があっても、さらに抽選で人数制限するとか。ファンは不満かもしれないけれど、運用側としてはますますプレミアム度がアップして、ビジネスモデル的には美味しいのかもしれませんね。

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