2014年5月2日

地域スポーツ団という選択肢

パールボウルに登場した、LIXILディアーズの記事。個人競技スポーツを除いて、団体競技のチームを企業がスポンサーする、いわゆる「企業スポーツ/企業チーム」というものは、昨今の厳しい経済活動状況から一昔前と比べて壊滅的な状態と言って良いでしょう。Jリーグにいち早く移行したサッカーはまだましな方で、バスケットボールやバレーボールなんかは、昔と比べるとチームの存在方式はかなり変わってきています。

そんな厳しい状況の中で、スポーツ競技団体が生き残っていくためには、やはり地域の中でファンを作る、地域に密着した活動をすることで存在認識して貰う、というのが唯一の選択肢のような気がします。ただし、それは言うはやすし。まず、野球やサッカーなどの様に知名度の高いスポーツは最初のハードルは低いわけですが、フットボール等の馴染みの無いスポーツは、先ずそのスポーツを知って貰うことから始めないといけません。ところが、フットボールの場合は、春の試合もあわせても、年間10試合程度しかありませんから、知名度アップと言う点では圧倒的に不利です。

最近でこそ、フラッグフット等が学校の体育素材に取り入れられて少しずつ馴染みのあるスポーツになりつつありますが、いわゆる「タックルフットボール」だけで無く、もっと広い意味での「フットボールのシステム」という塊で、普及活動をすることで、本来の激しいタックルスポーツだけでなく、もっと簡単で分かりやすいフラッグフットボールとか、7人制とかアリーナフットボールのような、縮小サイズだけで迫力のあるゲーム、さらにはチアリーディングやコーチングの戦略作成等リクリエーションとかビジネスにも繋がる様な素材等も含めて、全部を活用して露出度を高めていく事が重要だと思います。

さらに言えば、そう言うことをフットボールという一つのスポーツの枠の中でマネージするのではなく、その地域を拠点とする色々なスポーツのチームが協力して実行することが大切。そうすることで、地域の人が参加出来る機会は圧倒的に増えるでしょうし、スポーツの種類を上手く組み合わせれば一年間を通して常に何らかの活動が可能になります。また、スポーツによって得手不得手もあるでしょうから、そういう部分を補完していくことも可能になるでしょう。極端な話、今日本では毎年どこかの都道府県で「国体」を開催していますが、47年に一回盛り上がるよりは、その分の費用を都道府県毎の競技人口等で分散して配布して、地域スポーツ活性化のために使った方がよっぽど有意義じゃないかと思うわけです。

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