2014年4月16日

技術革新

やじうまPCWatchの記事から、初めてカセット式WALKMANを見た子ども達の反応。まぁ、今の子ども達って、カセットテープなんて見たこと無いでしょうから、先ずその使い方からして不明だろうなぁ。さらに、シーケンシャル録音だから、頭出しとか巻き戻し早送りなんていう「操作」も理解出来ないんじゃ無いだろうか。

以前、CX系のバラエティー番組で「ジェネレーション天国」という番組があって、3世代間でのカルチャーギャップを比べる物がありました。当然、このカセット式WALKMANみたいな話が毎回出てくるわけで、それはそれで面白い事は確か。ただ、理系のエンジニアとして番組を見ていると、この30~40年の技術革新っていうのは凄い物があるなぁと感心します。

例えば携帯電話。今ならスマートフォン。自分が初めて見た「携帯電話」は小さなスーツケース位のサイズの、携帯電話ならぬ「車載用移動電話」。それが「ショルダーフォン」として、ショルダーバッグ位のサイズになり、さらにそれが手のひらサイズ位になって普及しだしたのが、1995年くらいからでしょうか。そこからは携帯ブームもあって、技術革新も加速指定って、今ではビジネスツールとして必須な物の一つですからね。

WALKMANだって、初代が登場したのは私が浪人していたときだから1979年かな。本当に画期的な商品でした。人気があったとか、デザインがどうのというよりも、一つの「WALKMAN文化」を世界的に創造した商品ですからね。AppleのiPodも革新的な商品だけど、でも原型であるWALKMANの発展系であることは事実。そう言う意味では、iPadの方が今のTablet文化を作ったという意味で、より革新的だと思います。まぁ、当時の録音媒体が磁気テープしか無かった時代ですから、WALKMANがその記録媒体とほぼ同じサイズにまで凝縮されたのは、今の小型軽量菜シリコンオーディオやTabletデバイスにも通じるところがありますよね。

やじうまPCWatchの記事を読んでいて思ったのが、カセットテープを入れ替えて好きな音楽を楽しむというのは、例えば今のシリコンオーディオの世界では余り意味が無い発想だけど(容量的には十分だから)、記録メディアを簡単に入れ替えてTPOに応じた機能やデータを持ち歩くとか言うアイデアは有りかもしれない。iPod/iPhoneだとiTunesで管理すれば良いというは無しもあるけれど、デモあれだって一瞬で交換出来る訳では無いし。特にPC系の世界だと、HDD/SSDを入れ替えてOSや内容を変更することは良くやるけれど、あれももっと簡単にできるようになれば、例えば仕事用SSDにはWindows7で、個人用SSDにはWindows8.1で、なんていう棲み分けも可能かもしれない。元記事を、昔の機械を今の子ども達が驚くという単純な話ではなくて、「温故知新」的な新たなアイデアの泉にもなるかも。

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