昨日3月31日、「笑っていいとも!」の最終回もあり、ANAのB747ラストフライトあり、消費税5%時代の最後でもあり、いろいろと「最後」がやって来た日となりました。そんな「最後もの」の一つに、日本国内でのAmexトラベラーズチェック(T/C)販売終了という話も。半年ほど前にアナウンスされていたことなので、すっかり忘れていたけれど、これも個人的に一つの時代の終わりを感じる出来事です。
私が社会人になって、初めて海外出張に行くことになった30年ほど前と言えば、海外貨幣を持って出るのは安全上好ましくなく、またクレジットカードも海外では普及していたけれど、やはりある程度の金額で無いと使いづらいと言う事もあり、まずは現金の代わりにT/Cをある程度の金額分持参するのが普通でした。会社で出張手配をするとき、当時はJTBに委託していたんですが、エアチケットの種類とかホテルの希望とかと共に、当座の資金(前払い金)として、直ぐに使えるように「現金でUS$100、T/CでUS$500」とか記載すると、出張前に他のチケットやホテルの予約票と一緒に、現金やT/Cも一緒に準備してくれたのは懐かしい思い出です。確か、当時のT/CってJTBのものだったような記憶が...
最初の頃はT/Cがどの程度使えるか不安だったんですが、地元のスーパーに行くとみんな使っている。と思ったら、あれはT/Cではなく「パーソナルチェック(個人小切手)」なるものだと知ったのは暫くしてからでした。スーパーによっても、正直T/Cは受け取って貰えない場合とか、お釣りが多くなる場合は駄目とか、色々ありましたね。そのうち、現地会社の経理みたいな窓口があって、そこに行くとT/Cを現金(US$)に交換して貰えることを知り、以後はそこにT/Cを持ち込んで現金にしていました。正直なところ、盗難に遭っても再発行して貰えるとか利便性はあったけれど、使い勝手はちょっと難ありだったかなと言う印象。確か、レストランなんかだと換金の手間があるので、よほど大きく有名店出ないと断られた記憶があります。だから、T/Cで持っていっても、出来るだけ早く現地で現金化したので、余りセキュリティ的なメリットは無かったかも。
実は、確か2回目の出張の時だと思うんですが、クレジットカードを使って銀行のATMからお金を下ろせることを知ったので、そっちの方が必要な時に必要な現金が入手出来るからと、もっぱらそっちの方法を使っていました。"Cash Advance"と言って、要するに「クレジットカードで現金を買う」みたいな話。確か、引き出したお金に金利はつかずに、手数料(3%とかくらいだったかな)だけで利用出来たと思います。出張なので手数料分は必要経費として会社で精算出来たので、実質無料で現金を現地で入手出来るわけです。これは便利でよく使いました。個人で行くときも、金利は掛かるけれど、現地のATMで引き出した方が、成田とかで換金していくよりも結果的に安くなるので、ずっとこの方法で利用してきたので、本当にT/Cを使ったのは出張に行き始めた最初の最初の頃だけですが、でもやっぱり海外旅行での必需品の一つだったことは間違いありません。
Amex自体、日本以外の地域ではまだT/Cを発行するみたいですし、その他のVISAとかMasterCardとかも発行は続けるんだろうけど、やっぱり時代の流れはクレジットカードでしょうね。最近は、VISA/MasterCardなら、ガソリンスタンドとか小さなお店でも使えますし。でも、Amexって現金の引き出しが出来ない上に、T/Cも止めてしまったら、日本の会員に取っては、単なる支払い手段、それも取り扱い店舗数が他のカードに比べて少ない、一寸使いづらいカード、にますますなるような気がする。やっぱり、プロパーなAmexのカードは解約して、どうしてもAmexブランドが必要なキャンペーン用に、セゾンANA Amexあたりに切り替えようか(笑)。
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