2014年3月1日

老害

「元何々」という呼ばれ方は、その「何々」という地位や肩書きに居たという意味で、ある程度の尊称だと思っていたんですが、最近では少なくとも「元首相」という言われ方は、どちらかというとちょっと(かなり?)マイナスな意味になりつつありますね。で、90歳になってもまだまだお元気な村山元首相は、日本記者クラブでの会見でこんな事を言ったらしいのだけれど、その調べた資料に信憑性が無いと言うことを、当時の石原元副官房長官は証言しているわけだし、さらには「事実が無かったとあげつらって何の意味があるのか」という発言には唖然。事実が無かったのであれば、それを取り消さなきゃいけないわけです。それって、「無実の罪で冤罪を訴えている人であっても、(状況)証拠なり証言や自白から総合的に判断出来れば、罪を認めるべき」と言っている訳ですよね。

さらには、尖閣諸島についても日本、中国、台湾の共有にすれば良いと言っているけれど、世界的に合意しているはずの南極大陸の共有ですら揉めているのに、唯我独尊の中国がそんなこと了解するとは思えない。大体日本の領土と言っている場所を、わざわざ相手に譲る必要なんて無いわけですし、仮に一度そう言うことをやれば「沖縄は」とか「対馬は」とか、あるいは「佐渡は」「北海道は」とどんどん図々しく要求してることだってあり得ます。大体中国と言う国は、そうやって周りの国を取り込んで今の国家体制を作ってきたわけですからね。これまでは陸続きの地域を攻略していたわけだけど、経済力を付けて渡航能力を持ち始めると、どんどん海を越えて東や西や南に進出しているのは、誰の目にも明らかですし。

日本では、職人とか匠という言い方で、技術や知識を蓄えてきてその道を極めた人を称えていますが、自分なりに限界とか年齢的に無理と悟れば、潔く後輩に道を譲るなり暖簾を渡すなりして、その技術や知識の継承を第一に考えて自分を納めています。政治の世界にしても、その時その時の判断はその瞬間にしか出来ない訳で、さらにはそれをその時点に戻って変更することも後からは出来ない。ただ、その時に正しかった判断であっても、後々それが遠因で不利益を生んだり誤解を生んだりするのであれば、現在の時点でどうするべきとかこういう反論があると言うことはちゃんと示さないと。例えば、昔は高度成長第一経済発展第一で、それが最優先事項だったけれど、ある程度満たされれば、エコロジーとか省力化と言う事が優先課題になるわけです。そうやって振り返り振り返り時代が進むから、新しい方向も見えるだろうし、寄り望ましい方向だって見える。勿論、全てが良い方向ばかりでは無くて、間違った方向を向くこともあるけれど、幸いにも現在では民主主義も定着しているし(一部地域・国は除く-笑)、昔のように簡単に一部の勢力の望む方向に雪崩的に進むことは無くなっています。再検討の結果、以前と同じ結論に達することもあるわけですからね。

まぁ、こういう人が未だに最前線でこういう発言をしているから、社民党(社会党)はあれだけ凋落しているんでしょうね。と言うか、前党首が悪かったこともあるんだろうけど...

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