2014年1月17日

TIZENは日の目を見るのか

本当は昨年の夏には出ていたはずのTIZENを、当分見送るというニュース。最初に、Samsungを中心に、この新しいスマホ用OSを開発しているという話を聞いた時、正直なところ「駄目だろうな」と思ったけれど、やっぱりという感じ。大体iOSとAndroidが市場を席巻していて、そこにWindowsも入ってきているところに、幾ら自由度があるとは言っても全く新規なOSを投入して、どんなメリットがあるのだろうか。

これが、何か革新的な技術をベースに作られているならまだしも、LinuxベースのオープンソースモバイルOSということで、正直な所Androidとどう差別化するのか。iOSはApple、AndroidはGoogle、WindowsはMicrosoftと、それぞれ世界的にマーケットを押さえている企業に対して、幾らSamsungを初めとして著名企業が連合しても、ちょっと(かなり?)力不足感を感じます。特に、このホーム画面のデザインって、これだけ見たらAndroidなのかiOSなのか区別がつかないというか、独自性が無いですよね。その点、良いか悪いかは別にして、PC Windowsとの一体感を出しているWindows Mobile OSのタイルI/Fの方が、まだ訴求力を感じます。

仮に新しいOS/モバイルデバイス環境を作るのであれば、スマホのマーケットに出るのはもう遅いでしょう。それよりも、今はぱっとしないけれど腕時計デバイスとかメガネデバイスとか、ウエアラブルデバイスに特化したOSに集中するとか。例えば、分散型デバイスに対応して超近接距離通信をしながら動作するOSとか、個人認証機能や通信機能が組み込まれてネイティブに動作するOSとか、iOSやAndroidやWindowsがまだ手を出していない分野を目指してこその新OSだと思うんですよね。

いずれにしても、このままお蔵入りになりそうな予感(をぃ)。

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