2014年1月8日

やしきたかじん氏逝く

関西の著名タレント、やしきたかじん氏が食道ガンのために64歳で亡くなる。3日に亡くなっていて、個人の意思により近親者で既に葬儀は済ませていたそうで、それを済ませての発表なんでしょうね。東海地区なので、関西系の番組も良く放送されていて、たかじん氏の冠番組も視聴できるのですが、最初に体調不良で休養して一度戻ってきた時には、あまりの変わりようにびっくりしたものです。放送では、周りの人達は元気になったと言っていたけれど、多分誰もがまだしっかりと養生した方がよいのではと思っていたのかも。

最も彼のこれまでのタレント活動とか観ると、まさに自分のやりたいことをやりたいようにやる「太く短くの人生」を是としていると感じるので、覚悟の上での最後の一花だったのかもしれませんね。「破天荒」という言葉が、これほどしっくり来る人も居なかったかも。まぁ本人は「自分のやりたいように生きていただけ」と反論するんだろうけど。

30年とか40年位前のタレントさんって、結構こう言う雰囲気の人が多かったわけで、それがだんだんと個性的な部分は良くも悪くも叩かれる時代になり、平準化した面白さのタレントさんが多数を占めるようになりました。それはそれで波乱は無いのかもしれないけれど、何となくつまらないですよね。何か刺激だけがあれば良いとは言わないけれど、そこにちゃんと一つ筋というか一本何かある「破天荒」さが無いと、つまらない。このあたり、「破天荒」とか「個性的」と言えば比較的良い意味で取られるけれど、「偏屈」とか「頑固」とも紙一重で、そうなるとマイナスの意味にも感じられてしまう。でも、まずは自分の個性なり目的なりをちゃんと設定して、それに対して出来る事は全てやる、出来ないことは周りを巻き込んでも実現する、行動力と周りを引き込む魅力を持った人って、中々居ませんよね。彼はそんな資質を持った一人だったと私は思うのだけれど。

個性的故に、自分の好き嫌いも激しいだろうし、周りの好き嫌いも同じくらい厳しいと思うけれど、そこで迎合せずに自分の思うことを突き進めるというのも、重要な個人の素質なんでしょうね。組織の中で仕事をしていると、中々そう言うことが出来ないけれど、その中でも何か生み出そうという努力は忘れちゃいけませんね。いずれにしても、貴重なタレントさんの早すぎる死は残念なだけです。合掌。

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