2014年1月22日

モノのインターネット

最初に「モノのインターネット」という言葉を聞いた時に「なんじゃい、そりゃぁ」と思ったんですが、それがIoT (Internet of Things)の約だと聞いた時にはさらに「なんじゃい、そりゃぁ」と。CnetのMSの広告記事(前編後編)を読んでいて、そんなことを思いだしたわけですが、記事の最初にも一寸触れられているように、我々的には「ユビキタス(Ubiquitous)」という言葉の方が馴染みがあるんじゃないだろうか。世の中のあらゆるモノがインターネットに接続して、便利に使える世の中になると言う話は2000年の始め頃から言われ出しましたが、まだ技術が開発途上だったことや、それらのデバイスを管理する方法(IP Address)が足りないと言う事で、一時下火になりましたが、IPv4からIPv6に変わったことで、またちょっと陽の目を見るようになった気がします。一時期は、「インターネット冷蔵庫」とか「インターネット電子レンジ」とか、各社真面目に発表したものだけれど。

今の電子デバイスって、大なり小なりCPUあるいはDSP(古いか)の機能で動いている物が殆どだが、後は通信機能さえつけてやれば、インターネットデバイスとして使うことはそんなに難しくないのは確か。ただ個人的に思うのは、我々が欲してアクセスしたいのは、そう言う様々なデバイスに対してじゃ無くて、そのデバイスが収集するあるいはその中に含まれるデータではないの、ということ。だから、インターネットアドレッサブルにしたいのは、「データ」あるいは「オブジェクト」な訳です。そう言う意味で「IoT」というよりは「IoM (Internet of Matters)」と言う方が正しいのかもしれない。

英語だと「なるほど」と理解出来る概念なんだけど、日本語に訳されたものを聞いてもピンと来ないですよね。しかも「モノの」とカタカナ表記になっているから何だろうとまず感じてしまう。意訳的に日本語化すると「インターネット接続可能機器」みたいな事になるんだろうけど、これだと何かピンと来ないのでインパクトも狙ってあえて「モノのインターネット」と直訳的に訳しているんだろうけど、ちょっとなぁ... いっその事「接続系社会」とでも行ってしまったらどうだろうか。

概念として面白いと思うし、確実に世の中はそう言う方向に進むとは思うけれど、MSが話しているというだけでちょっと疑ってしまう、躊躇してしまうのは職業病だろうか(をぃ)。

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