2014年1月15日

湯煎

産経新聞のコラムから、日本の熱燗について。最近では、日本でも「熱燗」って飲まれないから、ちゃんと湯煎して暖めて出してくれるお店って希少価値何じゃ無いだろうか。居酒屋とかある程度の需要が見込まれるお店の場合、昔は熱燗の給湯器みたいな物があって、上から一升瓶を指しておくと、熱燗、人肌、ぬる燗等暖め分けて下の口から出てくる物があったけれど、今はほとんど無いでしょうね。

昔からのお店だと、錫引き入れ物に日本酒を入れて、それを湯煎鍋に入れて暖めて、そこからお銚子とかに入れて出してくれるわけですが、そこまで普通のお店で期待するのは無理があるかな。でも、普通の料理屋さんならお湯くらいはいつも沸かしているはずなので、それを鍋に小分けして、そこにお酒を入れたお銚子を入れて暖めるくらいのことはやって欲しい。

昔両親を連れてカナダへ行ったとき、機内(UA)で父親が日本酒の熱燗をリクエストしたら、もう熱々の日本酒のボトルが出てきて飲めないので、普通の日本酒をもう一つ貰って、半分半分で割って冷まして飲んだことがあります。機内だから、電子レンジで暖めて出してきたわけだけど、その設定具合が分からないんですよね。ましてやアメリカ人だし。今では、普通のお店でも電子レンジで「チン」して出すところが多いけれど、日本のメーカーの場合、ちゃんと熱燗モードみたいな物も入っていたりするから、これも時代の流れなのか。

コラムは韓国ソウルでの話だけど、同じような事って実は今の日本でも結構見かけます。昔のやり方を売り物にするのも良いし、それを今の時代に合わせて改良・変更するのも有り。一番重要なのは、本来の「熱燗」と同じ「熱燗」が提供されて美味しくいただけることなんですよね。これも、「おもてなし」の気持ちの一つだと思う。

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