2014年1月12日

ウェアラブルデバイス

CES2014で登場したウェアラブルデバイスの記事。個人的に興味が有るのは、この記事のような体の各部に機能やセンサーを分散して利用する、文字通りの「ウェアラブルデバイス」。同じくCES2014で発表されたIntelの「Edison」はSDメモリーサイズのコンピューターですが、このサイズに薄型のバッテリーを組み合わせて、後はセンサー類を配置したら、今でも直ぐに作れますよね、ウェアラブル。イメージとしては、今寒い時期には機能性下着(ヒートテックとか)を普通に着用して、その上に普段の上着とか身につけますが、その「機能性下着」が「ウェアラブル下着」になるという感じ。で、ハンガーに掛けておけば自動的にバッテリー充電とデータのバックアップと同期作業を行えば、複数のウェアラブル下着が有っても常に最新のデータが入っている。選択する時は、デバイス部分だけ引っぺがしてもいいし、あるいはフットボールのショルダーみたいな感じに着用するようにしても良いし。スーツの肩パッドや学生服のカラーみたいな感じと思えば、そんなに違和感も無いんじゃ無いだろうか。

唯一心配なのは、空港でのセキュリティチェックはどうするんだという話しがあるなぁ。ウェアラブル下着自体にスキャン機能を入れて、その結果をフィードバックさせるとか。なんか面倒になりそう。

ただ、振り返ってみると、コンピューターの歴史は、最初のホストシステムから始まり、その後はどんどん人間に近づいて来ている歴史なんですよね。ホストコンピューターがミニコンピューターとなり電算室からオフィスレベルになり、ミニコンピューターがパソコンになって、それが個人レベルになり。そのパソコンがデスクトップからノートブックになり、それが今はタブレット、スマホと手のひらにまで接近してきたわけです。それが今度は皮膚レベルまで近づくのは当然で、将来的には体内に組み込む「電脳」になるのは当然と言うべきか(笑)。

ビジネスとして見ると、一人のユーザーが複数のデバイスを所有してくれる可能性が生まれますから、これはこれで美味しい。しかも、データ共有がそうなると必然的になりますから、クラウドビジネスとかネットワークビジネスなんかも可能性が生まれてきます。周辺装置にしても、複数のデバイスを所有すればそれだけ裾野は広がりますし、服飾メーカーとかグッズメーカーなんかとのコラボも面白そうだし。そう言う異業種とのコラボレーションの可能性があるデザインって、成功する可能性が高い気がします。

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