2013年12月5日

無形文化財

日本の「和食 日本人の伝統的な食文化」がユネスコの無形文化財登録に決定されたというニュース。「和食」という食べ物という内容ではなく、日本人の食生活という広い範囲での登録なだけに、ちょっと具体性に欠ける気もするけれど、我々が日常的に食べているものと思えば間違い無いのかな。でも、ピザやハンバーグは勿論、カレーライスやラーメンなんて言う馴染んだ食事はこの中には含まれないだろうし、やっぱりご飯に味噌汁にお漬け物に何かおかずが一つ二つという「定食メニュー」が思い浮かんでしまう。

記事に寄れば、季節の行事との関連、地域の特産物、盛りつけの美しさ、という点が訴求点のようですが、でもどこの国の料理ではそう言う点は満たされている気もするんだけど。個人的には、食器への言及も欲しかったかな、と。例えばご飯茶碗は多くの場合「陶器」の茶碗を使うけれど、味噌汁などのお椀は「木製」ですよね。まぁ、最近ではそれっぽく見える「プラスチック」製が多いのかもしれないけれど、日本の文化って、ある意味「木の文化」でもあると思うのだけれど、ご飯をよそう茶碗とか主菜を盛りつけるお皿は陶器製というのは、やっぱりそこだけ格が違うからなんだろうか。

あと、和食の神髄はやっぱり「出汁」だと思う。ラーメンで、そのスープ作りに力を注ぐように、美味しい和食はその出汁作りの努力が違うと思う。ラーメンとは違うのは、長時間煮込めば良いというものでは無く、適切な時間で作らないといけないところ。他の料理ではあまりないんじゃ無いでしょうか、うま味だけを取り出すために使う食材が何種類もあるというのは。最も最近ではインスタントの「出汁」が主流になってきてしまって、何となく味の深みが足りない気もするんだけど。

個人的には、今後世界のどころに言っても美味しい「和食」が適切な価格で食べられるようになってくれれば、それが一番嬉しかったりします。

0 件のコメント:

コメントを投稿