2013年12月3日

Amazon Prime Air

無人の配布マシンによる、Amazonの"Amazon Prime Air"サービス。注文から30分以内に無人機が配送するというサービスらしいけれど、最初観た時に荷物を搭載するシーンが、まんまサンダーバード2号の発射シーンそっくりで笑ってしまった。多分、ビデオ制作者は多分に意識しているはず。

で、確かにAmazonらしい面白い発想だけど、ツッコミどころも満載なわけで、先ず一番の素朴な疑問が、「着地場所の無い場合にはどうするのか」ということ。確かにアメリカの場合は、広い庭を持ったアパートや自宅に住む人も多いけれど。で発送する側にしても、Amazonの倉庫からこの無人機で30分以内の飛行距離ってどのくらいなのか、ということ。かなり大きく見積もっても精々20~30km位? ビデオで観ると結構ゆっくり飛んでいる感じもしますね。Amazonの倉庫自体が結構奥まった場所にあるだろうから、このサービスの恩恵を受けることが出来るユーザって、地理的要素が大きいと思うし。

ただこのビデオを観て思ったのが、いよいよAmazonは物流の最後の部分"Last One Mile"まで自分達で管理しようと思い出したのかと言うこと。日本でも最近、Amazonが使っていたヤマト運輸と佐川急便の二社のうち、佐川急便がコストダウンに耐えきれなくて辞退しましたが、ヤマト運輸にしてもいつまでもAmazonの要求に答えられるか分からないだろうし。方やAmazonにすれば、自分達にとってもっと都合良く安く早く確実に配送出来るシステムが必要な訳で、その為の布石とも思えてしまう。日本では無人運転自動車の話題が先行しているけれど、無人飛行機はどうだろうか。都市部では難しいかもしれないけれど、例えば過疎地域とか一軒一軒配達するのでは無く、母艦(トラック)で移動して、その地域の中心地域から無人機を一斉に発信させて、その地域の配送を一度に済ませる、なんていう方法は結構現実的かもしれない。母艦の中では無人機に移動中に充電して、次の配送地点には配送用の品物を入れた補給艦(トラック)が待機していると。

まぁ、その考えをどんどん広げていくと、Amazonが物流の全てを牛耳り、全ての物の移動を管理・運営する世界になるので怖いんだけど、徹底的に効率と速さとを追求していくとそうなるんだよなぁ。

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