2013年12月4日

メディアのすり替え (2) - 備忘録

先日の石破幹事長のblogでの発言を、それ観たことかといろいろと叩いているけれど、ちょっと不思議だったのは国会議事堂の周辺とかでデモをするというのは良く聞くけれど、何か制限とか無いのかと言うこと。デモとかするのって、確か警察だったかの許可が必要だと思ったんですが。で、国会周辺についてはこんな法律があるんですね。

国会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域の静穏の保持に関する法律

wikiによると皇民党事件」が切っ掛けで、特定地域では拡声器の使用を制限する、場合によっては刑事罰の対象となる法律のようです。ただ、いずれにしても言論の自由とは別に、静粛が要求される国会周辺で絶叫なり拡声器なりを使っていたとしたら、それはそちらの間違いですよ。

で、民主党の幹事長がこれ幸いとこのネタで攻めているわけですが、これも何かブーメランになるんじゃ無いかと思ったら、しっかり民主党も与党時代にこの法律を使って、民主党本部周辺での「デモ活動」を制限しているんですよね(総務省告示第三百八十二号)。昨日の朝のワイドショーで、とあるコメンテーターが「右翼の街宣じゃ無いんだから」と石破氏の発言を非難していたけれど、「右翼の街宣」だってデモ行為の一つですよね。まぁ、個人的には認めないし、手法にしてもルールの隙間を利用したグレーなものだと思うけれど、即その場で逮捕されることが無いのは、少なくともぎりぎりルールの範囲にはあると思われるわけだから、それを否定することは変ですよね。気持ちは分かるけれど。

あと、選挙の投票呼びかけまで否定するのかというコメントを言う人もいたけれど、あれだって個人的には移動中は拡声器の利用は禁止すべきで、やりたければメガホンだけ使えと言いたいくらい。集会とかで、大勢の人に向かって演説するために拡声器を使うのはまだ理解出来るけれど、移動中に大音量で名前を連呼するだけなんて、大音量でロックとか流しているヤンチャ車と同じだと思う。

昨日のニュース等では、「反対デモをテロと言った石破幹事長は」みたいな事をまだ言っているけれど、そう言う情報操作の方が何倍も怖い気がする。もっとも、だらしいが無いのは野党で、本来の法律の内容に対して攻めることが出来ずに、関係無い話で攻めているのって、新喜劇でめだか師匠が頭を押さえられて殴る真似をするのを観ているような気がする。

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