2013年10月7日

和装美人のうたた寝

毎度お馴染み「金曜日の新幹線・番外編」の「日曜日の新幹線」。この日は午前中に試合があったため、いつもより早い新幹線で上京。浜松は10月だというのに朝から暑くて、こりゃ大変だなと思ったけれど、天気予報を見ると試合会場のある川崎は曇り空で降水確率も30%。カメラやレンズの入った重い鞄と共に新幹線に乗り込むと、私の斜め前には和装のご婦人が座ります。

帯をしているので、それが潰れないように背筋を真っ直ぐに伸ばして椅子に座る姿は、凜々しくてシンプルビューティーという雰囲気。椅子に座っているけれど、正座しているような姿勢です。でも、ずっとこの姿勢を保つのは大変だろうな、多分インナーマッスルは凄く発達しているんだろうな等と勝手な想像をしながら私は朝食のコーヒーとホットサンドをぱくつきます。

暫くして、見るともなしに再びこの和装のご婦人に視線が行くと、前にあるテーブルを倒して、そこに手を組むようにしておいています。なんだろうと思ったら、テーブルに手を置いてそちらに重心を少し傾けてウトウトされているんですね。我々なら、自分の席の背もたれに体ごと倒すのだけど、それが出来ないから前に支えを作って休んでいる様子。これはなかなかのアイデア。もしかしたら、着物を着られる方にとっては新幹線あるあるなのかもしれない(笑)。

新幹線車内なので熟睡というわけにも行かないと思いますが、時々体が少し横に倒れるとびくっとして姿勢を真っ直ぐに直すのが一寸大変そう。男性の和装なら後に倒れて寝ることも出来るのかもしれませんが、逆に足下が開いてしまって帰って見苦しい寝姿になりそうですね。そう言う意味では、油断した時でも太股が左右に開かないように、この部分の筋肉を鍛えないと行けないから、やっぱり体幹を鍛えないと和装は出来なさそう。逆に和装で生活すると、体幹やインナーマッスルが知らず知らずのうちに鍛えられていそうですね。だからといって、和装なんて出来そうも無いし。

我々もお客様の所に行く時にスーツを久しぶりに着ると、やはり編に皺が寄ったり何かの拍子に破れたりしないように気をつけるけれど、それ以上に大変そうな様子でした。

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