2013年10月10日

プラズマ撤退

ある意味、日本の技術と言っても良かったプラズマテレビの最後の砦であったパナソニックも、とうとう来年3月で生産から徹底するという記事。バックライトが必要、大型化が難しいという液晶の短所とは逆に、自ら発行し大型化が可能というのが当初のプラズマと液晶の棲み分けだったけれど、バックライトもLEDになり有機ELなり、さらには4K/8Kと大型化も進んだ液晶に対して、プラズマの技術的発展って中々進まなかったですからね。プラズマ関係で明るい話題というと、精々篠田プラズマが少しずつ世の中に出始めたことくらいですから。

ただ、技術とかビジネスの観点から言えば、これは仕方の無いこと。実差異に担当されている人や組織にとっては大変なんだけど、でも常に新陳代謝とか新しい発見とか開発を継続していかないと生き残れない。プラズマにしても、幾つか選択肢はあったと思うんですよね。ただ、色々な理由で出来なかった、やり方がまずかった、無視した、という結論がこうなったんだから、後はいかに効率よく被害少なく撤退して、次の成長分野に向かうかですよね。

最近個人的に感じているのは、例えば一昔前に流行ったプロジェクターって、最近は液晶の大画面化もあって見なくなりましたが、プロジェクションマッピングとかでまた流行ってくるんじゃ無いかという気がしています。大画面を手軽に投影できるだけで無くて、室内の照明とかデザイン目的で「家庭内プロジェクションマッピング」とか、複数のプロジェクターを使って、複雑な形状の場所にも投影出来るとか、プロジェクターのコストダウンと小型化で、昔のような大きな部屋の天井に段ボール箱位のサイズのプロジェクターがぶら下がるような、パブリーな光景とは違うプロジェクターの世界が広がるような気がします。

パナソニックとしても苦渋の決断・撤退だとは思うけれど、日本を代表する企業なんだから是非次の一手では再び復活して欲しいですね。

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