初めて秋葉原へ行ったのは、小学校の夏休みでした。当時オーディオ好きな伯父が居て、その伯父に連れられて秋葉原のオーディオ専門店にあちこち連れて行かれたのが初めての秋葉原。その後、親戚が都内や千葉に居たことも有り、そこに行く時にも何度か寄ったことがありましたが、やはり大学に入ってからですよね、頻繁に通うようになったのは。
いろいろ印象的なお店は多々ありますが、その中でも秋葉原の駅を万世橋方面にでて直ぐ右手のガード下にごちゃごちゃとパーツ屋さんが並んでいる一角は、いかにも昔の秋葉原の雰囲気で好きでした。その一つ、秋葉原ラジオストアーが11月で閉店という記事。最近は、殆ど反対側のヨドバシカメラにしか行っていないのだけれど、時々こちら側にでてくることがあって、久しぶりに来た時には昔の風情も残っているけれど、かなり変わった光景にちょっとショックだったんですね。でも、このガード下のパーツ街に入ると、規模は多分昔より少し小さくなっているけれど、あぁ20年、30年、40年前と同じだぁとちょっと安心した気分も。でも、秋葉原の再開発の波にここもそのうち飲み込まれるんだろうなぁ。
ここだけじゃ無く、秋葉原のパーツ屋さんって「量り売り」なんですよね。それも、抵抗1個、ネジ1個レベルから。だから、1個1円とか5円とか、そんな買い物をしてましたねぇ。プラスチックの丸いお盆に、目の前に並ぶパーツの入った箱から一つ一つ確認しながら取りだして、それをそのパーツの山の奥に座っているおばちゃんとかお兄ちゃんがぱぱっと計算して「150円」とか言われて「安いなぁ~」と。子供心に「こんなんで商売出来るのか」と心配になったりして(笑)。
今は、そういう「駄菓子屋買い」がネットで出来て、それが翌日くらいには配達されてくるから便利と言えば便利だけど、ああいうワクワク感だけは少なくなりましたね。あぁ、あと、パーツ類で日本製が少なくなってきたのも残念。いろいろあったから、電解コンデンサーだけは日本製にこだわりたいのだけど(笑)。時間の流れと共に、新しく生まれるものもあるし、消えていくものもあるのは自然の摂理。ただ、やはり寂しい気持ちだけは変わりません。
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