2013年9月11日

幸せな国ランキング

CNNのサイトに掲載されていた「幸せの国ランキング」。トップ5は欧州の国で、日本は43位と言う順番。トップは、デンマーク何ですが、そのデンマークの「幸せ感」の話がここにも。で、このデンマークの話を読んでいると、日本人としては「幸せ感」って感じられないんですよね。確かに、争うこと無く、他人よりも良くも無いけれど悪くも無いという生活は、周りとの摩擦は生まないだろうけど、自分の心の中の摩擦やストレスは増えそう。現に、朝瞑想をするとか、いってみたら修行僧みたいな話ですよね。いってみれば、彼らは幸せの中に居るのでは無く、一人一人が「幸せ」という状態を維持してその集合体になっている、ということ。我々日本人が、一つ一つの味も形も色合いも異なる「幕の内弁当」だとすると、彼らは全てを煮込んで均一にした「シチュー」みたいな印象です。

争いとか摩擦が無い世界を「幸せ」と定義するのも一つの世界観だと思うし、「自分のやりたいことが出来る」「チャレンジできる」という世界を「幸せ」と定義するのも、また一つですよね。勿論、日本がそう言うチャレンジャブルな世界だとは言えないけれど、でも一つのことに集中して極めることが出来る「オタク=匠」の世界というのは、一つの世界観として「幸せ」な国なんじゃないだろうか。

「幸せ」という言葉は凄く広い範囲を含む言葉なので、簡単に「幸せ」「不幸せ」という事は言えないけれど、その中には「達成感」とか「満足感」とか、結果は失敗でも実行した事への「勇気」とか「決断」とか、いろいろな要素を含んでいるもの。勿論、さらに言えば「経済的優勢」とか「社会的地位」とかいう世俗的なものもあるだろうし、それとは180度異なる無形・無償の行為を良しとすることも多いだろうし。大体、差別・区別化することを良しとしないデンマークの人は、この幸せな国ランキングの結果を喜んでいるのだろうか? 本来なら、そう言う調査から外して欲しい、と言うのが幸せ度ナンバーワンの国では無いだろうか。

個人的には、日本はどこでもご飯が美味しいし、安全だし、コンビニとか自動販売機とか利便性は高いし、交通機関は正確で便利だし、トイレにウォシュレットがあるし、こんなに幸せな国は無いと思うんですけどね。

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