2013年8月28日

ピークシフト自販機

日本コカコーラが九州で実証実験を行った、ダイナミックプライシングを利用した自販機のピークシフト実験。深夜電力とかは聞いたことがあるけれど、時系列で電気料金が変化するシステムも有るんですね。で、実験結果では通常のものが飲料1本あたり3.14円の電気料金に対して、実験機では1.57円と倍近い違いが生まれたとのこと。まぁ、その時の天候や売れ行き具合等で多少は変わるとしても、かなり効率的と思えます。

ただ、記事のグラフにも書かれているけれど、どちらの自販機も全体の消費電力自体はそれほど違わず、省電力型の方が深夜に出来るだけ冷却して、その余力で昼間の消費電力を抑えている訳で、多分既存の自販機でもそう言う冷却モードにするだけでもかなり電気料金節約が可能なんじゃないだろうか。あと、冷気を出来るだけ維持するために、ドリンク補充作業は夜間にするとかの工夫も必要になるかもしれませんね。

日本というのは自販機大国で、海外に行くと本当にトイレのウォシュレットとともに日本の自販機が恋しくなるんですが、便利さだけで無く機能や消費電力の点でも優れたものがあるから、こう言う技術もこれから世界に出て行く武器になりそう。只、自販機の問題は、どうしてもドリンク補充作業をしなきゃいけないと言うことですよね。最近のものは、内部の残量をカウントして、自動的に本部に通信して売り切れ状態が生まれないような仕組みもあるみたいですけど、その場合に自動的にドリンクが直接転送出来れば... (マテ)。

原発事故以来、日本の電力危機が叫ばれて、色々な工夫が生まれているわけですが、もっとその工夫を延ばすことが必要ですよね。それは、仮に将来的に原発が無くなるとしても、それ以外の発電方法のコストが劇的に下がらない限りは、高い電気料金を払い続ける必要が有るわけで、その時に出来る防衛策としては、使う量をいかに減らすか、ですから。

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