2013年7月13日

兼務

大阪市の橋本市長が主張している、自治体首長と参議院議員兼務の話で、千葉知事の森田氏も賛意を示したという記事。で、理由の1つに、首長でもある議員が直接参議院議会で要求をすることが出来ると言っているんですが、それじゃぁ企業の代表が参議院議員になって、その業界からの要求を言ったらどうなるんだろうか。私企業出なくても、例えば公共団体とか公益団体代表者とか、宗教団体とか、色々ありますよね。建前上は、少なくとも議員なった以上は公のために仕事して、以前の職業を優先するようなことはしてはいけないはずなんだけど。

もう一つ、知事・市長が兼務した場合、副知事・副市長が職務代行すれば善いと言っているけれど、そう言う余裕があるなら今以上にもっと自治体の仕事に精を出せよと言いたい。それに、100%議員の仕事も出来ないと思われるので、それでも議員としての仕事が務まるのであれば、議員数をもっと減らすべきじゃ無いだろうか。その方がよほど効率化に貢献する気がする。

勿論、世の中には何でも出来る人もいるし、仕事でも色々な種類の仕事や顧客を一人でマネージ出来る有能な人もいるけれど、それって例外中の例外でしょう。仮に社長を複数兼務している場合は、その会社の業績という形で評価されるけれど、政治家とかの場合、そういう定量的に判断出来る指針が無いので、兼務した場合にどれだけどこの仕事をしているのか分かりにくいことも、兼務に賛成できない理由の1つ。

大体、現時点で橋下氏は、維新の会の代表でもあるけれど、じゃぁ大阪維新の会と東京維新の会、両方を一人でマネージ出来ているかというと、それは「否」ですよね。となると、大阪市長と東京での議員活動って両立出来るのかという素朴な疑問も生まれるわけです。物理的な距離はどうしようも無い事もありますからね。だから、千葉知事の森田氏が兼務するとなると、それは少なくとも物理的な条件はクリアー出来るだろうけど、となると、例えば関東圏以外の首長は兼務出来なくなるという不公平を生むから、結果的に兼務は駄目と言う話になるでしょう。

仮にの話だけれど、例えば議会にテレビ会議で参加可能とかいう時代になれば、その時には兼務と言う事も現実的になるかも。ただ、その場合、テレビで出席している議員は、実はCGで作られたアバターで、本人はどこかに出かけていても分からないかも。その場合は、その議員本人に絶対外れないGPS装置を装着させて、それで居場所特定するとか。何か、犯罪者みたいだな...

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