2013年7月12日

外交とご近所づきあい

産経新聞から、外交についての記事。私も、無理にこちらが腰を低くして相手に合わせる必要は無いし、逆に妙に挑発する事も無いと思いますね。まぁ、こちらが挑発しなくても、向こうはこちらの一挙手一投足を捉えて、ああだこうだと難癖を付けてくるだろうけど。でも、外交という大きな括りで無くても、一般的な人間関係とか会社などの組織同士の付き合いであったって、お互いに言いたいことを言う場合にはルールが有るし、それを超えて相手が大きな声を出したから、こちらは引かなきゃ行けないと言うことは無いはず。勿論、色々な場合が有って、相手の声が大きいときにはこちらがびびってしまうことは多いわけですが、そう言う場合には味方を増やして、相手の声よりも大きな声を作るのが1つの方法。今回の場合で言えば、中韓を包囲する外交を展開しているけれど、これが正解の気がする。

もう一つは、そう言う「味方」を作った上で、でも相手の話は1-1でする事。例えば、韓国はよくアメリカで日本の事をああだこうだ言うわけですが、その場合には日本は日本でアメリカに「これは二国間の問題だから」言うべきですよね。まぁ、戦後処理の話とか慰安婦の問題は、決してアメリカも無関係なわけでは無いけれど、そう言うことをこちらから言い出すとややこしくなるわけだし。少なくとも韓国との関係については、向こうの方が日本に対しての依存度が高い訳で、このまま政治的関係が冷えたままであっても、経済的な関係は継続せざるを得ないでしょう。それでも、先日の新日鉄住金への戦後賠償のような遡及的な判断が出るようならば、チャイナリスクならぬコリアリスクとして、他の活動場所を探すべきかもしれないけれど。あれも、ボスコへの特許侵害栽培に対しての報復という話もあるけれど、あの国なありそう。

韓国とは、まぁ暫く放置プレーでもいいと思うけれど、困るのは「アジアのジャイアン」、中国ですよね。気にならなきゃ腕ずくで奪い取り、文句を言えば「俺は悪くない」の一点張り。それが張り子の虎なら良いけれど、それなりに危ない飛び道具も持っているから手に負えません。特に、国内対策として海外、特に昔からの敵役である日本に足して何かアクションをとれば、国内の批判を回避できることにますます拍車をかけているわけで、そのまま押しつぶされる懸念もありますね。ただ、その前に国内問題が爆発しないか、それとのチキンレースのような気もするけれど。

過去の日本は「平和外交」と言う名目で、それこそ「手を出す前に金を出す」的な外交をしてきたわけで、それは世界第二位の経済大国の時には周りも承知したし、日本にも余裕があったから許されたと思います。でも、今は日本よりも経済的に大きな国が、これまで以上の我が儘をぶつけてきているわけで、その時にはこれまでの方法はもう効きません。だから直ぐに力に訴えると言うわけでも無いし、正直なところ核兵器を持っている相手に対しては、やはり躊躇するでしょうし。ただ、中国にしても韓国にして、ここで何か合意に達したとしても、きっと10年も経てば再び何か蒸し返してくると言う事は確かなわけで、だからこそ「今は何もしない」という選択肢が有効じゃ無いかと思います。こちらから何かして相手の土俵に上がるのでは無く、相手がじれてこちらの土俵に上がってくるのを待つわけですね。そこで、こちらの主導権で物事を進めれば良いんじゃ無いかと。少なくとも、それはビジネスの基本なわけですし。

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