2013年5月19日

キラーコンテンツ

今朝のCX系「新報道2001」をたまたま見ていたら、外国からの観光客誘致の話題を取り上げていて、その中でピッツバーグから来ているグループが浅草(だったかな?)のホテルから鎌倉観光に行く様子を追いかけていました。その中で話題になったのが、彼らが既にSuicaを使って移動していたこと(これは、成田で外国人向けSuicaを購入したんだと思う)と、思いの外英語表記が少なくて苦労していたこと。

以前から、海外からの観光客誘致で、その観光地の開発を色々と議論しているけれど、其れ以前に「日本語が分からない人でも、自由に思うとおりに移動して買い物できる」システム構築をすれば、多分簡単に一割くらいは増えるんじゃ無いだろうか。例えば、日本にはナビゲーションアプリが幾つかあるんだけど、それらの会社に保持きょんのようなものを投入して、英語版を筆頭に観光客が多そうな中国語版とか韓国語版等も作って貰う。で、単に日本語の翻訳をするだけでは無く、日本語版には無いような「時間は多少掛かるけれど、座れる確率が高いルート」とか「遠回りだけど、景色が良いルート」とか、そんなオプションも付けたらどうだろうか。結構、その地元以外の遠くから観光に来ている日本人にも受ける機能になるかも。さらに、GPS機能とも組み合わせて、近くのレストランを案内したりとか。それを、成田で外国人向けSuicaを購入するとダウンロード出来るQBコードを付けて渡すとか。あるいは、専門のサイトで地域毎にデータを分割しておいて、スタンドアローンでも使えるようにするとか。

Suicaだけじゃなくて、docomoとかは海外からの旅行者専用のデータ通信SIMを一緒に販売するとかどうだろうか。利用日数を限定していて、言ってみれば国内滞在中の使い捨てみたいな感じで。で、出国時にSIMを返却するとデポジットを戻して、SIM自体はまた使い回すとか。飛行機に搭乗すると、歯ブラシとか耳栓とかアメニティキットを貰えたりしますが、そんな感じで海外からの渡航者にはSuicaやSIMや日本の案内データを入れたSDメモリーを入国時にデフォルトで渡してしまう。Suicaはチャージしていないカードだけで、必要に応じてチャージしてもらうし、SIMはActivationしたら使えるようにする。それが嫌なら、有料でチャージ済みActivation済みのパッケージと交換するとか。

例えば、シンガポールってサイズもそこそこで、SMRTやバスで移動することが旅行のキーとなると思うのに、チャンギ空港ではチケットを買うにも一苦労。カードが使えない、高額紙幣が使えない、旅行者用の乗り放題チケットを購入できる窓口は一日のうち一部しか開かないなど、ちょっと信じられない状態。でも、日本の国際空港に行けば、公共交通機関で直ぐに使える電子マネーやスマホで情報アクセス出来るSIMがその場で入手出来るという付加価値を付けたら、少なくともリピーターは増えそうな気がする。日本の公共交通機関の利便性と正確性は世界トップクラスのものだと思うけれど、外国人観光客にしてみればその路線や乗換の複雑さや、それに伴う料金体系の不明確さがネックになると思うので、それが解決出来れば、多分移動することだけでも日本観光の資源になるんじゃ無いだろうか。技術立国日本の付加価値の付け方の一つだと思う。

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