宮殿を出て再び車に乗り、今度は10分程で到着したのが、巨大な涅槃仏で有名な"Wat Pho"。私は前回も来ている場所です。前回は、ソンクラーン中で凄い混雑でしたが、この日は週末土曜日というのにそれほど混雑しておらず、少し拍子抜けするほど。
こちらは特に服装規定も無く、全員が無問題で入場。入場料は100THBで、無料のミネラルウォーターのボトルを中で貰える引換券付です。
入り口から入ると、直ぐ右手の建物が仏様が寝ている場所で、前回とは事なり全く待ち行列無しで、するする入れます。入り口で靴を脱ぐ必要があるのと(靴下はOKだった)、帽子を被っていると取るように指示されます。
建物に入ると、左手上に見えるのが、黄金の巨大なお顔。柱が狭い間隔で並んでいるので、全体を見ることが出来ないんですが、何とかカメラに納めようと皆さんここで立ち止まって何度もシャッターを押しています。だから、入り口付近は混雑しているんですが、少し奥に入るとガラガラ。
日本だと、奈良や鎌倉の大仏様が、こういう巨大なモニュメントの代表ですけど、そう言うものとは又違った迫力はありますね。ただ、どうも個人的には全身金ピカというのが... 不謹慎と言われてしまうけれど、コメディアンの全身金粉スタイルを、ちらっと思い浮かべてしまいます。
反時計回りにゆっくりと歩き、足の裏に螺鈿細工で記された宇宙観を表す模様。個人的には、こっちの方が興味があります。
また、こちらからなら涅槃仏の全身(ただし、背中ですが)を一度に納めることが出来ます。こちらには、金属製のボウルが並んでいて小石のようなものを順々に入れていくので、「カキーン」というようなやや金属製の音がずっと響いています。ソンクラーンの時には、混雑していたからだと思いますが、そう言う事は無かったので、やはり何度か来てみないと、どんな状態なのかは分かりませんね。いずれにしても、前回のように混雑して後から押されて押し出されるような見学ではなく、ゆっくりと時間をかけて涅槃仏を見ることが出来て、今回は良かったと思います。
どうしても、金色色の涅槃仏に目が行ってしまうけれど、ここは歴代国王のお墓でもあるわけで、奥に進むとRama IからRama IVまでの、四基のお墓が並んでいます。こちらも、使っている色は多数なのだけど、点描画のように小さなタイルを貼り付けているので、それほど派手な印象は受けません。どちらかというと、日本の小紋の模様のように、よく見ると細かな模様が、全体としては何か落ち着いた雰囲気を感じさせる、そんな印象です。個人的には、こちらの雰囲気の方が好きですね。
奥の方もかなり広くて、正直なところ暑い中回るのは大変。ただ、ところどころに木陰が点在していて、ベンチも用意されているので多少は楽かもしれません。それと、だからというわけでは無いんだろうけど、ここはタイ式マッサージの総本家というか、この中に何件もマッサージの建物があるんですよね。古い石造りの中に突然近代的な建物が見えるのは、ちょっと不思議と言うかの、それでいいのか? 日本で言えば、お参りに来た人を持て成す「茶店」みたいな感じでマッサージを提供する場所が合ったのかもしれませんが、でもやっぱりちょっと違和感を感じます。(続く...)
0 件のコメント:
コメントを投稿