2013年2月19日

有言不実行

俳優(?)の山本太郎氏のTwitterが話題になっているとの話。(=> http://www.narinari.com/smart/news/2013/02/20557/ ) うーん、本当にお母さんの具合が悪いなら、引っ越しの事を考える前に、まずは病院に行く方が先決では無いかと。と言うか、瓦礫処理っていっても、別に放射性物質を運んできて焼却しているわけじゃ無いんだから、そう言うことを常に考えている精神的なプレッシャーから来るストレス、あるいは最近問題になっているPM 2.5が原因だったりして。

まぁ、日本は自由の国であるから、どの様な考えを持とうが、どの様な意見を言おうが、どの様な行動を進めようが、公序良俗に反しない限り誰にも文句を言われる筋合いは無いんだけど、でも、この手の「反原発」「脱原発」の人達って、「原発即時停止」「即時廃炉」と言うことは声高に主張するのに、今一番問題になっている放射性物質の即時処理と言うことについては、何も言わないんですよね。事実上、今は原発が停止している状態だから、少なくとも彼らが主張していることはほぼ達成されている。まぁ、将来の再稼働について不満を主張しているのかもしれないけれど、少なくとも今はほぼ日本の原発は停止しているわけです。で、そうであれば、彼らが自分達の主張の延長線上で言うべきは、どの様にして一刻も早く放射性物質の拡散を止めて、安全に処理をすることで、原発の影響を収束させことが「脱原発」的な行動だと思うのだけれど、その部分ついては「逃げる」ことしかやらない。今回のTwitterだって、まぁ本当に瓦礫処理で具合が悪くなったとしたら、まずはその瓦礫処理をやめさせる事が自分も含めて(彼らが主張するところの)周りの平和に繋がるはずなのに、でもまず考えることは「どこか安全な場所に移動しよう」ということ。

例えば、極端な話だけれど、今復旧作業中の福島第一原発の周りの避難地域を全て国が買い上げて、一定のボーダーラインを設定して安全確保をしたの地、その内側地域を瓦礫処理場として、事実上の閉鎖地域にする、というのも一つのアイデアだと思うんですよね。実現するには、地元の反発もあるだろうし、かなり無理はあると思うけれど、仮に反原発・脱原発の人が、彼らが嫌う放射性物質の全国拡散防止のアイデアとして主張すれば、それはそれで評価できる態度だと私は思います。少なくとも、自分達の主張に対して、それを実現するためのアクションプランを提示していることになるわけだから。でも、多くの反原発・脱原発の主張者達って、ほとんどは「逃げる」事しか言わないし、実際に逃げている人達ばかりで、それが彼らの主張に賛同する気持ちも無くすし、逆に胡散臭さだけを感じる結果になっている気がします。

そう言う意味では、最近各地の原発地域での活断層調査が一斉に行われていて、多くの場所で「活断層の恐れ有り」という結論が表明されているけれど、確か昔の調査だと何年も周りの地質調査とかして確認していたはず。それが、高々数ヶ月で結論が出るのはどうしてだろうかと凄く不思議に感じます。昔は、電力会社の御用学者が有利な結論を導き出していたという意見も聞くけれど、それにしてももし実際にトラブルがあれば責任は電力会社にも及ぶわけで、そんなに無理な調査や結論づけをしているとは思えないんですよね。逆に、最近の調査にしても、それほど昔と違ったようにも見えないし。と言うか、何故海外の第三者機関のような人材を調査団に入れないんでしょう。海外と日本では地理的条件が違って、確認できないと言うこと? でも、地質学って、それほど地域での特異性があるものだろうか。

最近SNSが社会基盤になりつつ有り、いろいろな人がいろいろな意見や主義主張を表明できる時代になったことは良いと思うけれど、言うだけでお終い、言うだけ言って何もしない、というパターンが増えている気がします。「有言実行」という事が、私は人として一番立派な態度だと思うけれど、逆に「有言不実行」という人には、それなら「無言不実行」になってて欲しいと節に思いますね。

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