2013年2月8日

Arrogant or Elegant

尖閣諸島で一向に落としどころを探る様子を見せない無い中国。護衛艦への管制レーダー照射問題では、どうも中国外務省(政府)も知らないうちに軍部が実行したようで、ますますあの国のシステム・組織の危うさを露呈した感じがします。大体、中国の場合、人民解放軍って「国軍」じゃなくて、中国共産党の軍な訳ですからね。今の日本で言えば、自民党が自前の自警組織を持ってて、それがイコール日本の防衛組織として機能しているみたいなもの。まぁ、共産党の一党独裁体制下にある国家だから、事実上国軍という意味でも正しいのかもしれないけれど、でもよく言われる「シビリアンコントロール」なんていうものはどの様に行使されるのか凄く不安。

で、予想されたように、中国のメディアは「日本が悪い」に集約されていくようで、日本の自衛隊がちょっかい出すからという言い方をしているけれど、まぁあの国の言うことだからなあ。機密事項もあるだろうけど、どの位置でどの様な状況でレーダー照射が行われたのか、そう言う情報がないので判断出来ないわけですが、でも中国の言うことはバイアスがかなり掛かっていると思った方がいいのは確かですしね。で、そう言うごたごたの合間を狙って、ロシアも飛行機を飛ばして様子を探りに来るし、ある意味リアルな国際関係を見ていると言うことですね。

さらに、最近問題になっている中国の大気汚染までも、「日本の原発が止まって火力発電を増やした結果だ」とか「日本からの進出企業が悪い」とか、もう言いがかり以前の話まで出ているとの事。いゃ、風向きからいって、日本の火力発電所の煙が中国大陸に届くことはほとんど無いだろうし、届いたとしてもあんな大気汚染になるようなレベルじゃ無いし。それに、工場にしたって、多分一般的な中国国内企業の何倍も厳しい品質管理を要求しているはずだし。で、皮肉なことに、そう言う半日モードの中、大気汚染対策で売れている空気清浄機は日本製ばかりという話も。今週末から中国は旧正月のお休みに入りますが、結構日本に空気清浄機やら高機能のマスクを買い出しにくる観光客が増加するんじゃ無いかと、個人的には思っていたり(笑)。

まぁ、外の世界を知っている中国人には、我々とも共感できる意識も理解もあるわけで、中にはエレガントさすら感じる人も多く居るわけですが、どうしてもそれが「中国」という国レベルになると、もうドラえもんのジャイアン的傲慢さしか感じられないものになるんですよね。ほんと、もう少し何とかならんもんだろうか。

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