2013年1月5日

この20年の誇り

博報堂が隔年毎に調査している生活領域の変化から読み取れる、この20年間の「日本の誇れるもの」の変化について。経済状況や社会の安定等、社会基盤・生活基盤に関しての事柄が20年前と比べて大きく落ち込んでいることは気になるものの、治安であったり国民の資質関係の事柄がV字回復していることは嬉しい限り。その中でも、最後のページに書かれている、質の高いサービスに対しての気持ちが大きく伸びていることは大いに心強いですよね。

よく、「おもてなし」と言うことを言うけれど、それが「日本式の高品質サービス」なのは誰もが納得するところじゃないでしょうか。それは、単にホテルとか旅館のサービスが良いと言うことだけで無く、都心部で言えば交通網の整備であったり、田舎に行けば人情味溢れるつきあいだったり、勿論日本だけの特質では無いけれど、その内容とレベルは特筆すべきものだと私のささやかな経験からも思います。

ここ最近、例えばお寿司を筆頭に日本食が認められてきたり、アニメとかクールジャパンと呼ばれる日本のサブカルチャーが世界的に話題になっているけれど、それらに共通しているのが、この「質の高いサービス/品質」と言って良いんじゃ無いでしょうかね。世界を席巻していた時代の日本の家電にもそういう部分は多々あったわけで、その当時は無敵でもあったけれど、結局工業製品の場合は、製造技術が進めば品質はある程度まで誰でも高める事が出来るわけで、よその国のキャッチアップも可能。でも、質の高いサービスのような「無形資産」みたいなものは、そうはいかない訳で、そこに日本の強さと共に次の戦略も見えてくる気がします。

先日放送された、TBS系列の「がっちりマンデー」の新春特別編で、日本の匠・技術紹介みたいなコーナーが有り、日本の匠の技術を見た後で、日本マクドナルドの原田社長が「(放送された3人の技術は)全部アナログ何ですよね。だから良い」と言うのを聞いて、思わずなるほどと感心しました。勿論、デジタルにはデジタルのメリットもあるんですが、「技術」というアナログの方法だから、ぶれとか変化が生まれて、そこから新しいデザインや機能も生まれてくるんですよね。今年はアナログで温故知新ですかね。

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