2012年12月26日

ECとリアル

ここの所、Amazonを中心としたEC (Electric Commerce)関係の記事を見る機会が多く、その多くが、ECによりリアル店舗が衰退していくという話。その一例として、有名なジャパネットたかたの生き残り戦略の記事なんかも掲載されていますが、ほんと、Amazonが今は自分の購買活動の中心になっています。ただ、ECで全て解決するかというと、そうでも無いんじゃ無いかという気もしています。その最大理由は、都心部では即日配送なんていうサービスも可能だけど、やっぱり「今欲しい」という欲求はどうしても無くならないこと。昨日も近くのホームセンターにとある物を探しに出かけけれど、その場で購入出来てその日のうちに設置することも出来ました。いかにAmazonにしても、地方に居ると翌日とか翌々日ですからね、配送は。

スタトレの世界のようなリプリケーターが誕生しない限り、どうしても物理的な配送作業・物流作業が必要なわけで、その部分が無くならない限り、まだまだ地方の中小企業にも活路はあると思いますね。以前、ガイアの夜明けだったかな、地方の電気店がネットワークと「御用聞き」的個別対応の「サービスの質」で顧客をがっちりと掴んで、利益率をアップしている話がありましたが、まさにそれだと思います。それって、農業でも、工業でも、全て同じ「ビジネスモデル」だと思うんですよね。今の大規模企業は、「薄利多売」のシステム。それに対して、「多種多様」とでも言うべきか、徹底的に相手のニーズに入り込んでの「高付加価値サービス」がこれからの日本のビジネスモデルだと、私は思うんですけどね。

正直、これまでのように「そこそこの物を作れば売れる、儲かる」という時代はとっくに終わっていて、どれだけ「高品質、高付加価値製品」を作る事が出来るか、それがこれからの日本の生きる道。だから、作る側にとっては決して楽な時代じゃ無いと思います。でも、それが出来なければ、もう韓国中国はそこまで来ているし、今は開発途上の東南アジアやアフリカだって、直ぐに追いついてきますよ、単純な製品開発なら。その中で、生き残って行くには、やっぱり自分自身が頑張らないと。特に、今は「日本製品=高品質、高機能、高付加価値」という認識がどこに行ってもあるのだから、それを利用してと言うよりは、具体化した製品を作らないとね。

「価格」というのも付加価値の一つである以上、「安くと、それなり」というのもその製品の価値の一つであることは確か。そう言うビジネスの世界でも、UNIQLOなんかは頑張っているわけですが、さらにその上の購買層を狙うのが、これからの日本の産業のターゲットだろうと思うんですよね。そう言う製品なら、ECだろうとリアル店舗だろうと違いなく売れると思う。というか、そう言う製品だからこそ、実際に手にとって買いたいと思う欲求も大きいはずで、リアル店舗にとっても強力な武器になると私は感じます。

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