2012年12月25日

3Dプリンター

3Dプリンターでアナログレコードを「コピー」してみたという記事。実際に再生する動画も掲載されているけれど、正直「うーん」というレベル。以前から思っていたんですが、3Dプリンターを使う場合、対象物をスキャンする精度(解像度)と、3Dプリンターで作成する精度と、どっちが高いんだろうか。また、その精度(解像度)はどの程度なんだろうか。

スキャン能力を拡張すれば、高精細なレーザーや位置精度機能に加えて、さらにデータ量も膨大なものになりますよね。同じように、プリンター機能をより高精細にするには、まずは噴出する造形用資料も細かくしなくちゃいけないし、その制御方法も難しそうだし。スタトレのレプリケーターは、さらにその中身まで「複製」するわけだから、とても今の3Dプリンターには真似できないけれど、単に外形を模倣するだけでも大変ですよね。

実際問題、どの程度の精度(精細さ)を実現すれば、例えばこのアナログレコードなら元のレコードと同じ音質で聴けるようになるんだろうか。分子レベルとまでは言わないけれど、何ミクロン、何マイクロン位の精度が必要なのか、さらにもっと細かな精度が必要なのか。アナログレコードなんて、本当に一寸した凸凹がそのまま音に再生されるわけだから、凄くシビアな精度が要求されそう。面白い技術だとは思うけれど、なかなか道のりは遠そうですよね。でも、居間は手軽に使っているコンピューターだって、昔はばかでかいシステムだったわけで、技術革新はあっという間に身近な技術を生み出すものですから、案外「3Dプリンター」も近いうちに普及するかも。で、今度は3Dのオブジェクトに吹きつけ塗装する、文字通りの「3Dプリンター」が欲しいな(笑)。

0 件のコメント:

コメントを投稿