2012年11月2日

法人向けタブレットという市場

日本マイクロソフトとdocomoが、法人向けタブレットで協業という記事。「法人向けタブレット」という市場は結構昔からあって、医療現場の電子カルテとか、流通業界の物品管理とか、ニーズは結構あると思うんですよね。ただ、暫く前までの「タブレットPC」は、本体は大きいし、重いし、バッテリーの持ちは悪いしと、ちょっと手軽に持ち歩いて使うと言うものではありませんでした。それが、iPadの登場で一気に「持ち運べるタブレット」というセグメントが生まれて、そう言うマーケットに一気になだれ込んで行きます。

記事の中にも書かれているけれど、ここの所アナウンスされているWindows8系のタブレットは、これまでのスレートのイメージだけでなく、キーボードが分離したりスライドしたり、360度回転したりと、かなり利用範囲が広がっています。そう言う意味では、昔のタブレットよりも応用範囲が広がってきていて、マーケットに対しての訴求力も大きくなっているのは確か。それと、今回はLTEのXiとの連携を考えていると言うことで、これも常時接続が前提となっている今のビジネス環境にとってもプラス。ただ、docomoとしてどの程度のスピードでカバー率を上げくれるのか、それが気になるところですけど。

ここではWindows8 RTのために「法人向けタブレット」という言い方をしているわけですが、薄型軽量スレートタイプの「伝統的タブレット端末」を好むマーケットが存在する反面、これまでのPCをより軽量に軽快に長時間利用できるニーズは「伝統的なパソコン端末」も欲しているわけで、そういう部分の掘り起こしという意味では、このSurface+Xiというのはどうかなと思うんですけどね。それなら、PC各社のUltrabook+Xi(LTE)というほうが、多分潜在的な法人ニーズとしては大きいし、伸び代もあるような気がします。

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