2012年9月18日

保守派 vs 改革派

日本留学経験もある、上海在住のこの方のFacebookが興味深いです。日本からは、「反日デモ」というとらえ方がほとんどですが、実は中国国内の権力闘争の意図もあるという、なかなか興味深い内容。今朝の産経新聞の記事にも、ちょっと「毛沢東の肖像画」にも触れていて、だんだんと報道についても分析が深まっている様子。

ちょっと安心するのは、今朝のテレビで流れていた日本在住の中国人や観光客の人のコメントが、尖閣諸島に対しての意見は別にして、やはり中国国内のデモに付いては「やり過ぎ」「暴力は反対」という意見がほとんどだったこと。特に日本在住の人は、その滞在期間にかかわらず冷静なコメントを述べていたのはとっても安心出来ること。得られる情報量としては日本国内に居る方が圧倒的に多いでしょうから、それを見れば自分の立場はどうあれ、破壊行為や放火行為が「良い」とは思えないでしょうしね。

ただ問題だと思うのは、中国外務省の報道官のインタビューで、暴動被害の責任は日本にあると強弁していること。勿論、「こちらが悪い」とは天地がひっくり返っても言わないだろうけれど、あそこは「理性な対応を求む」とか言い方があるはず。外務省報道官というと、少し前に妙にタカビーな女性報道官がいたけれど、なんで昔からああなんだろうか。いゃ、弱腰は恥という文化があるのは分かっているけれど、それだけで外交が進むとは思わないけれど。

今日18日は、満州事変の発端となった「柳条湖事件」のあった日(81年前)ということで、一層の暴徒化が懸念されるわけですが、何とか平穏に過ぎて欲しいところです。10月1日からしばらくは建国記念日のお休みに中国は入るので、それまで耐えられれば少し落ち着くと思うんだけど。ただ、これがある意味国と国とのつきあい何ですよね。黙っていればつけ込まれる、押しつけがましくては嫌われる。多少「嫌な奴だな」と思われても、「手を出したら危ないかも」くらいの印象を持たれるのが良いんでしょうね。あるときは、それが「経済力」だったりするし、あるときは「軍事力」だったりするわけで、今の日本にはそのどちらも弱いのが問題なわけですが。それでも、経済力にしても世界第三位(第二位とは今のところ僅差)、軍事力にしても決して弱いわけでは無いので、問題なのは日本としての気持ちの持ち方なのかも。

閑話休題。さて、中国国内の保守派と改革派の闘争はどうなるんだろうか。結局中国の歴史って、この「闘争」の繰り返しなんですよね。それは、あれだけいろいろな周辺国を併合して多民族国家になり、さらに国内人口にしても、「一党独裁」のような特殊な政治形態にしないと収まりが付かないような規模になっていることが問題という話は納得できます。最近は内陸部の開発も進んでいるとは言え、やはり沿岸部と内陸部では経済にしても格差がまだあるので、単純に地域で分離するわけにはいかないだろうけど、旧ロシアが分離したような事が、結局は中国圏の発展になるんでしょうね。あるいは、ややこしい人達がさらに分離して、余計ややこしくなるのか...

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