2012年9月28日

面子の国

日本の尖閣諸島国有化問題で、中国は上げた拳の落としどころを探るどころか、ますます高く上げようとしている雰囲気。どうも「面子を潰された」ということでお怒りのようだけど、こういう行為は曲がりなりにも世界第二位の経済大国としての面子を自ら落としているようにしか見えないんだけど。とは言っても、中国人にとって「面子」というのは大事ですからね。これを配慮しないで話をすると、まとまる話もこじれるし簡単に決裂する事もありますし。多少は仕事でつきあいがある身としては、痛いほど経験しました(笑)。まぁ、相手に合わせるのも交渉術の一つですから、相手の面子を立てつつ話を進めるのもいいんだけど、今回の様に余りにレートを上げすぎてしまうと、こちらとしても手の施しようが無いのも事実。だって、尖閣諸島を渡さない限り向こうも納得しないでしょうしね。で、韓国と同じで、一つ取ったら二つ、二つ取ったら四つとさらにエスカレートしていくのも目に見えているし。

今週末から中国は10月1日の国慶節の休みに入るわけですが、この間に変にナショナリズムが沸騰して、また暴動騒ぎにならなきゃ良いんですけどね。中国政府としても、対日本という態度であったとしても、世の中は、それは何時か自分達にも降りかかってくるということは十分認識しているわけだから、決して利益にはならないと思うんだけど、でも彼らの面子的にはそうは分かっていても止められないんだろうなぁ。ただ、そんなことを許したら、周りの国も溜まったものでは無いわけですし。

ドラえもんの中のジャイアンは、成長してちょっとはまともになったけれど(歌は下手だけど)、こっちのジャイアンはそうなるときが来るんだろうか。来ないだろうなぁ... ほんと可能ならお願いしたいですよね、「なんとかしてよ、ドラえもん!」って(笑)。

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