2012年8月6日

底上げ

まだオリンピックは続いていますが、今回のロンドンオリンピックを見ていて感じるのは、個人種目での金メダルこそ女子柔道と男子体操個人の2個ですけど、男女サッカーとか、水泳の男女400mメドレーリレーとか、女子卓球とか、男子体操団体とか、フェンシング団体とか、結構団体競技の成績が良いなと言うことと、金には届かなかったけれど、銀や銅も含めた総メダル数では結構良い線行っているんですよね。まぁ、どこかの新聞辺りは、オリンピック後の総括で「震災で生まれた『絆』が行かされた団結の勝利」みたいなことを書くかもしれないけれど、それはちょっと違うかも。

いろいろな見方はあると思うけれど、個人的には日本のスポーツレベルの底上げが出来つつあるんじゃ無いかと感じています。選手層が厚くなった、と言っても良いのかな。だから、今回は駄目かもしれないけれど、そう言う厚い層の中での競争がこれから進めば、その中からさらに抜け出た金メダルとか世界新記録を狙える人材も出てくる可能性が高くなるように思います。

勿論、世界の中には天才的な運動神経を持った選手とか、たぐいまれな素質を持った選手も登場するんだろうけど、でも多くの場合持って生まれた素質を磨き上げてこういう大舞台に登場する選手がほとんどでしょう。一番良い例の男女サッカーだって、個々の選手の努力の積み重ねに、システムとして工夫があるから、あそこまでの力が出るように思います。

問題は、この後ですよね。仮に、2020年の東京オリンピックがもし決まっていれば、それに向けていろいろなサポートが期待出来るけれど、もしそれが無くなった場合にはちょっと盛り下がってしまう心配があります。一つのアイデアとして、「国民皆健康スポーツ制度」みたいな仕組みを作って、世界レベルのスポーツ選手育成施設や制度を作りつつ、その中で開発されたシステムや知見を国民の健康増進に向けて、医療費削減も睨んだプロジェクトにしてみるとか。勿論、世界的な舞台はオリンピックだけで無く、世界選手権とかいろいろなレベルの大会があるので、そう言う大会をミドルレンジのターゲットに、国内大会等はショートレンジのターゲットに、オリンピックなどはロングレンジのターゲットにしていくのはどうだろうか。震災の影響も有り、今年の女性長寿番付世界一の座は香港に譲ったけれど、3年くらいしたら男女ともに世界一になりそうな気がする。

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