中国のProview社と米国Apple社との「iPad」の商標権の争いは、AppleがProviewへ6000万ドルの和解金を支払うことで、Appleに「iPad」の商標権が譲渡されるよう。Proview側に体力があれば、もっと金額をアップする事も可能なんでしょうけど、破綻寸前(?)とも言われる会社の内情を抱えていては、とにかく早くそれなりの金額を手にしないといけないわけで、そう言う意味では取りあえずどちらにとっても、そこそこの内容で手打ちになったのかな。Appleにしても、一審ではProview社の主張が認められているから、このまま続けても中国という土俵では勝ち目が無いという思いもあったかもしれないし。
ただ、個人的に疑問に感じるのは、Appleとしては台湾のProview社から中国での商標権を手に入れたわけですよね。でも、今回は中国本土での権利は無いとProview社は言っている。となると、台湾Proview社と交わした契約の適用範囲は台湾内だけと言う事になるわけですが、この時、じゃぁ契約書には「台湾省内」と書かれていたのか、あるいは「中国」となっていたのか。前者なら、流石にAppleの法務が気がつくだろうし、後者だと中国の定義はどうなるのか、場合によっては中国(PRC-中華人民共和国)が台湾(ROC-中華民国)を国として認めちゃうことにならないのか、なんて思うわけです。
仮に、台湾Proview社が出して契約が違法なものなら、それならそれでAppleは損害賠償も出来るわけですよね。個人的には、その当たりの帰属問題の方がどうなっていたのか、そっちの方に興味があったりします(笑)。
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