2012年6月1日

野田 vs 小沢

予想通り平行線のまま終わった、野田 vs 小沢会談。印象的には、増税の前に無駄排除という小沢氏の意見は至極もっともだと思う反面、じゃあその無駄はどれだけあるのかがよく分からない。大体民主党は、政権交代以前に、「探せば財源はいくらである」とか言っていたのに、いざフタを開けてみればそんなことは全くなくて、事業仕分けをしても、大きな財源が見つかるわけでは無く、挙げ句の果てには「無駄」と仕分けた事業が、実は震災対策の「スーパー堤防」だったりと、本当に無駄だったのか疑問も出てくる始末。

勿論、一般の会社を見ても、100%無駄の無い会社なんて無いわけで、それは探せば見つかることもあるでしょう。でも、一番重要なことは、そういったことに費やすエネルギーよりも少ない労力でもっと有意義なことが出来るのであれば、そっちの方にその部分の力を向けた方が良いんじゃ無いかと言うこと。まぁ、言ってみれば、歯車を精密に作ろうとするのは良いけれど、だからとってバックラッシュまで無くしてしまったら、動かない歯車になることと一緒でしょうね。

もう一つは、それこそ日本に何か革新的な技術とか資源が見つからない限り、年々の歳入はほぼ決まっているわけで、それに対して歳出はどんどん増えている。特に、年金とか医療費とかあるいは最近話題になっている生活保護とか、勿論必要な部分ではあるけれど、それがどんどん際限なく増えていっては、何れ破綻することは明らか。どこかで歯止めを掛ける事の必要性を最近ひしひしと感じていたりします。そういう部分も含めて、何をどうしたらよいのか・どうしたいのか、それが見えない小沢氏の意見というのも、結局は耳当たりは良いけれどその場凌ぎのように感じてしまいます。勿論、野田総理にしても、上げる上げるという言葉ばかり聞こえてきて、じゃぁあと5%上げたらすべて解決するのか、あるいは何かさらに必要なのか、そう言う話が見えてこないから、個人的には間接税導入、15%位までは許容範囲と思っていても、今回の消費税アップの話には乗れないという気分。どっちに転んでも、一年後には今の与党は無くなっているわけで、置き土産になるにしても迷惑を掛けないようにして欲しいですよね。でもなぁ、そんなことを望むのは無理だろうなぁ、あの人達に。

ところで、新聞の見出しやニュースの見出しを見ると「小沢・野田会談」と、「小沢」が先に来る見出しを多く見る気がするんですが、「一兵卒」が「総理」よりも優先するって、メディアも何か気にしているんだろうか。

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