2012年5月26日

スペースX

USのスペースX社が打ち上げた無人宇宙船「ドラゴン」が武士にISSIとドッキング。NASAからある程度の技術供与やサポートもあったかと思うけれど、でも民間企業が10年足らずでここまでのものを作り、さらに2015年には有人宇宙船まで目指すというのは、技術力だけでなく資金力も必要。このスペースX社(スペース・エクスプロローション・テクノロジー社)のElon Musk CEO/CTOは、あのPayPalの創設者なんですね。これは知りませんでした。多分、PayPalのIPOでかなりの資産を得たとは思うけれど、それ以外でも電気自動車のテスラ社のCEOだったり、住宅用ソーラーシステム会社のチェアマンを務めたりと、かなりの優秀な起業家なんですね。

アメリカのシステムが何でもかんでも良いとは思わないけれど、こういうAmerican Dreamを実件してさらに次の「夢」に挑戦できる社会というのは、羨ましい気がします。勿論、ハイリスク・ハイリターンの世界だから、一人の成功者の背後には、何百人、何千人、何万人という敗者も存在するわけですけどね。でも、その成功者が社会や経済に与える影響の大きさを考えると、社会の新陳代謝活性には大いに役立ちそう。逆に言うと、そう言う成功者を生まない・許さない日本のシステムは、高水準で平準化する事はあっても、画期的な飛躍は望めないかも。

今回の震災や原発事故が、ある意味一つのショック両方になって、新しい技術やビジネスが生まれる兆しは感じるんですが、仮にそこから何か生まれたとしても、多分10年、20年すぎると再び停滞してしまうんだろうな、日本では。今回のドラゴン宇宙船には、日本のHTV「こうのとり」の無人ドッキング技術が応用されているそうですが、そう言う要素技術を持ちながら、さらに大きなシステムに昇華出来ないところに、日本の問題があるような気がします。エンジニアとしては、寂しいところです。

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