IBMが"BYOD"は認めても、iPhoneの「Siri」の利用は認めないという記事。理由は、Siriでインプットされたデータ(含む、IBMの機密情報)が、Appleのデータセンターに保管されてしまうから。Siriって、ローカル(iPhone上)で動作していると思ったんですが、データセンターとインタラクティブにデータ交換してるんですね。タイムラグとかどうなんだろうか。でも、それを言い出したら、Windowsを使っているクライアントは、いろいろなタイプのデータが某レッドモンド当たりに集まっていそうだし、メールシステムでGmailとかYahooとかmsnとか使っていたら、やっぱりデータはそれらの企業のサーバーに蓄積されるわけだし、昔のホストシステム時代のように、自社にIT部門があって、自前のシステムで賄わない限り、この手のデータセキュリティに関しての懸念は、多かれ少なかれあるもの。
今後、情報システムのインフラは「クラウド」に向かいつつあるんだけど、その場合手元に残るのはデータインプット・アウトプットの端末だけで、すべてのデータは「雲の中」。その雲は、他社が管理運営するシステムなわけで、よくよく考えてみると結構怖い環境ですよね。勿論、クラウドを提供する側としても「データを盗聴してやろう」なんて言うことは考えていないだろうけれど、でもそこは人間が介在する仕事だし企業活動の一つでもあるわけだから、100%安全とはなかなか言えないところです。
どうだろう、今後自分のデータはそれが仕事用だろうと個人用だろうと関係無く、自分自身で守る時代にますますなるんでしょうね。なんか、結界みたいなものを発生させる装置を作って、その結界の中ではデータが自動的に複合化されるけれど、一歩外に出ると暗号化されてしまう、なんていう仕組みが出来たら面白いかも。
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