2012年4月6日

Facebookストレス

Justsystemが調査した、「Facebook利用状況に関するアンケート調査」の結果。Facebookでストレスを感じる人が7割、友人の振る舞いをみて違和感を感じる人が3割というのは、記事の中では以外な結果のように伝えられているけれど、それこそ昔々のBBS/パソコン通信の時代から、ネットのユーザー像と実際の人のギャップは結構ありましたよね。

昔と比べて、ユーザー層が特に初心者クラスのユーザーが格段に増えたことと、書き込んだり参加したりすることの敷居が低くなり、いわゆる「拡散」しやすくなったことで、最初は利便性を感じていても、自分が発信者側になると不安が生まれる物。ネットの場合、リアルの人間関係と事なり、絶交したところでいつでもアクセスしてくるし、これはリアルも同様だけど、書いた者勝ち(=言った者勝ち)、書き込み量の多い方が勝ち(=声の大きい方が勝ち)という事もあって、議論の内容云々よりは、とにかくキーボードに打ち込める性格だと往往にしてそういう困ったチャンになったりするし。

敷居の低さというのが最大の理由だと思うけれど、ネットの社会はある意味「共有」「公開」が原則であり、その上でいろいろな利益も生まれるわけですが、残念ながらそれはリアル社会とはちょっと違ったルールなわけです。リアル社会では設定されていない理由は色々あるわけですが、ネットではリアルの柵を持ち込まないと言う暗黙の了解みたいな者があったわけで、それは参加者のレベルやスキルが限定されていた昔は、とにかく何とか機能していたもの。それが今の時代では誰でも気軽に参加できて、しかもそういうネットリテラシーも無いような人がマジョリティになりつつあるから、結局はリアル世界のコピーになってしまうわけですよね。

例えば、女性(男性でも良いけれど)がお化粧をしたり、洋服を選んだりするときには、自分の見せたい部分アピールしたい部分を強調するのが目的なわけで、ある意味本来の自分を隠した姿を公開していることになります。結局は、ネットの世界は、リアルの世界とはちょっと違うお化粧具合、ヘアースタイル、洋服の趣味で出かける場所だけど、その内容はリアルと一緒と言うことを十分に承知しておく必要が有るでしょうね。今回の調査は、15歳~59歳の男女が対象との事ですが、これって年代別に分類してみたら、多分若い人の拒否感は低くて高齢者になると度合いが強くなるんじゃないでしょうか。結局は、新しい技術やサービスは、慣れている人にとっては便利なツール、慣れない人間には違和感を感じるツールという当たり前の事のような樹がします。

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