2012年3月24日

英語

日経Bizのビジネスでの英語についての記事。紹介されている3冊の本はどれも読んだことはないので、中身の話は出来ないけれど、記事で取り上げられているテーマ(肝)は納得できるものも。自分も仕事を始めて30年近く、英語にはいろいろ苦しめられたり、良かったと思うも事もあったりと、結構ありました。幸いにもそのお陰か、今はとりあえず仕事でもプライベートでも英会話にそれ程苦労しない程度の力は付いたから、よかったけれど。その中で感じたのは、やはり「習う」「教わる」よりは「慣れる」事。自分は、最初の海外出張の時は、仕事の時は常にノート片手に「絵文字で筆談」状態だし、プライベートでは「Yes」「This」「OK」位しか言えない状態。それが翌年に半年以上海外のサイトに放置プレーされた時には、3カ月目から自分でも驚くほど劇的にスキルアップして、普通に話せるようになりましたからね。この時感じたのが、まずは「耳」を鍛えて英語のリズムが分かるようになると、自然と話す方も出来るようになるし。ただし、語彙だけはある程度知らないと、話す方も大変なのは事実は、そのところで自分は苦労しました。何せ子供の頃から記憶物は不得意で、身体で覚えるのは得意だったけれど。だから、徹底的に英語は身体で覚えた(?)口(笑)。

日本人はどうしても精確に話そう、綺麗に話そう、としがちで、その為にスキルのある人もなかなか会話出来ない、ディスカッションできない事が多いんですが、少なくとも仕事でのミーティング等なら「相手に自分の意志を伝えた者が勝ち」なわけですから、ある程度発音の悪さとか文法の間違いはあまり気にしません。でも、それってあくまでとっかかりレベル。やはり、それなりのポジションで仕事をするためには、話のレベルや品位というか、その内容がそのまま自分の人物像として相手に写るので、ステップ2としてそういう努力は必要。それが出来るようになれば、多分翻訳業とか通訳とか以外のビジネスなら問題なく通用すると思いますね。

記事の中でちょっと気になったのが、最後に取り上げている「スローイングリッシュ」なるもの。これ、間違えちゃいけないのは、決してゆっくりと発音する、ということではないこと。英語って、リズムの言語なので、肝心なところはリズムやイントネーションがぽんぽんぽんと出てこないと、発音の正確性以前に相手がイライラしてくるんですよね。特に、日本語の場合フラットに話をするので、そのクセで英語をしかもゆーーーーっくり発音すると、ネイティブにとっては非常に聞きづらい者になると思います。だから、ここで言っているのは、そういうことではなく、「無音の時間を作らない」と言うことだと思います。例えば日本人同士の会話だと、何か考えている間(多くの場合、何も考えていないわけですが)、無言の時間が流れるというのはよくある光景だけど、欧米人はその「無音の間」を凄く嫌いますよね。だから、今自分は考え中だと言う事を示すために「あぁぁぁぁーーー」とか「えぇぇぇぇぇーーー」という「音」を出して時間稼ぎをするのは事実。その一つの方法として、最初の単語を伸ばすとか言うのはあるけれど、Butとかの否定形の言葉を妙に伸ばしたり繰り返すと、相手に対してのプレッシャーとも取られるので、それは注意が必要。「ふぅぅぅぅむぅぅぅぅぅぅ」とかが定番だけど。

いずれにしても、「英語」が重要なビジネスツールであることは事実だし、今現在では国際語でもあることは事実。だから、英語スキルを付けることは、ビジネスチャンスを広げる武器にもなるし、自分の価値観や人生観を変える機会になることも事実。ただ、日本人の場合は、その英語を話すことが大目標になってしまって、それよりも重要なビジネスチャンスや新しい価値観の発見みたいな部分が隠れていることが、日本の英語教育・環境の拙さだと思いますね。

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