2012年3月11日

3.11

東日本大震災から1年。今週は、様々な追悼番組や1年前を振り返る番組が多く、改めてあの日のことが記憶に蘇ってきます。地震が発生したとき、自分はマネージャー氏とミーティングをしていたときで、予定が14:00から15:00の予定のミーティングが、「じゃ、少し早いけれど終わりましょうか」と言いかけたときに、部屋が大きく揺れ出したのを今でも記憶しています。まだ出来たばかりで、最新の耐震技術が適用されたビルだったので、安心はしていたけれど、それでも21Fの最上階にオフィスがある物だから、横方向に大きく揺れて、これはこれで気分が悪くなるくらい。その後ずっと余震が続き、都内の交通機関がマヒし、このままオフィスで夜明かしかなと思いつつ、配給された備蓄食料のパンを食べてたりしてましたね。

ただ一年経ってみて感じるのは、復興どころか復旧作業も終わっていない状態ということ。阪神大震災の時も、1年後にはかなり町並みが戻ったりしていた記憶があるんですが、今回は地震、津波、原発事故と言う三重苦状態ではあるけれど、それにしても最近の被災地の映像を見ても、「復興している」という印象を受ける場面は、まだまだ少ない気がします。

ここで、「政府が...」と言うのは簡単だけど(勿論先頭に立ってもっと働いてくれなきゃ困るけれど)、もう一つ感じるのは震災時に役立ったネットワークでの情報伝達が、今は逆に間違った情報・誤解している情報も広く伝搬するようになり、それが混乱の原因になっていること。物事には、必ず表と裏・功罪が存在する物ですけど、ある一面だけを取り上げて強調したり、それが正しいと信じ込んでしまうことの多いこと。一つは、スマートフォン等から瞬時にネットワークにアクセス出来る手段が有ることと、そこからTwitterやFacebook等のように直ぐに書き込んで情報伝搬出来る環境があることで、誰でも彼でも自分の意見や情報を配信できることは良いと思うけれど、それがノイズも大量に発生させていることも確かですよね。そういうことを見極めることが「情報資質=Information Literacy」なんだけど、そういうことを十分身につけていない人の情報参加が、ある意味「二次被害」になっているのも問題。今回の震災で、我々はいろいろな課題を突きつけられたと思うんですが、その一つが今の情報社会の持つ功罪だなと感じる一年です。

少しずつの前進でも、停まっているよりはまし。時には休息も必要だけど、一番重要なのは継続すること。それを忘れずに、また一年少しずつでも努力していきたいと思います。

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