米国ラスベガスで始まった、CES2012。現地からの記事で興味を引かれたのが、このAcerの"MagicFlip"。背面・側面にコネクターを配置するだけの面積が無いために、内部から引き出す仕組みにしているようですけど、それてイコール本体の厚みはコネクターの高さ分はあるということですよね。それと気になるのが、この写真の左側部分に、内部の廃熱用排気口らしきものが見えること。と言うことは、使う場合には常にこのMagicFlipを引き出して使わないといけないのか? MagicFlipが引き出されていないときには、空冷しなくても良いくらいのCPUパワーで動いて、引き出したときにフルパワーで動くとか言う制限があったとすると、ちょっと嫌だなぁ...
Ultrabook以前にも薄型のモバイルPCは何度も登場していて、その度に周辺装置のコネクター配置が問題になるわけですが、これも薄型化と機能提供のジレンマの一つ。MagicFlipは、一度に複数のコネクターが引き出せるのが売りなんでしょうけど、過去にはコネクターだけ引き出すものはありましたよね。最初の薄型パソコンと言っても良い、MacBook Airも、USBコネクターは引き出し式だったと思うし。
私なんかの世代だと、そういう「引き出し式コネクター」の元祖と言えるのは、Megahertzの"XJACK"で、最初はモデムコネクター用が、その後Ethernet用も登場しました。元々はPCMCIAカードで、モデムやEthernetのコネクターを外付けするドングルを解消するためのアイデアでしたが、今見ても良くできたギミックだと思います。ただ、最近のコネクター類(USB/HDMI/etc)は、外側にシールドがあるから、こういう貫通式のコネクターは難しいんですよね。
このMagicFlip、良くできたアイデアだとは思うけれど、これ背面からせり出すようなので、それでキーボード面の傾斜角度が変わるのが嫌ですね。後安定性とか、強度とか。そのうち実機が登場したら、ちょっと見てみたいですけど。
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