2012年1月26日

高品質こそ最高のおもてなし

今朝のCX系「めざましテレビ」内の「ココ調」は、春節で日本を訪れている中国人女性観光客の、日本でのお買い物について。女性と言うことで、化粧品や美容整形といったことに興味があるのは当然。で、中国でも有名な資生堂やコーセーの製品が、関税や輸送費などが添加されていない分安いと言うことで、日本で「大人買い」している中国の女性達。まぁ、日本の女性達(例: 知人の女性達-笑)も、韓国にBBクリーム買いに行ったりするし、同じようなものなんだろうけど。これで、韓国の女性達が中国に漢方薬系の化粧品とか買いに行っていたら、日中韓化粧品トライアングルの完成ですね(をぃ)。

 化粧品と同じように、日本ではもう普通に売られているサプリメントも大人買いしている用で、これは化粧品の場合とちょっと違って、日本国内では300種類位あるサプリメント(by DHC)が、中国国内では販売認可の関係で8種類しか無く、そのために日本でまとめ買いしていくらしい。中には半年分、8ヶ月分のまとめ買いをしていく旅行客もいて、まぁ日本経済の浮沈は中国観光客に有りと言われて納得してしまうよう勢い。

さらには、目鼻などの美容整形もしていく人も多いと言うことで、番組に登場した美容整形の病院では10~20%位が中国観光客で占められるとのこと。インタビューを受けていた一人は「顔の輪郭などの整形は韓国が良いけれど、目とか鼻等は日本の方がよい」というようなことを言っていたけれど、その目とか鼻の手術で韓国に行っている日本の女性の立場は...

化粧品にしても、美容整形にしても、中国人観光客の皆さんが異口同音に言っているのが「信頼性が高い」「品質が良い」という、日本製品一般に言える特徴。中国や台湾の観光客に人気の炊飯器にしても、「美味しくご飯が炊ける」という当たり前のことが高品質で出来るのが最大のメリット。その部分を外したら、日本製品の存在意義は無くなってしまいますよね。だから「海外流出は止めるべき」という話も出てくるかもしれないけれど、それはちょっと違う気もします。観光客は、高品質な製品は臨んでいるけれど、だからといってそれが高価格の製品でも満足するとは限りません。やはり、納得できるC/Pの範囲で無ければ、買ってもらえる商品にはならない。これまでの日本人は、以下に日本の中で効率よく上手く作るかと言うことを考えてきたわけで、それはそれで正しいことだと思うけれど、今後は日本の中で以下に付加価値のある部分・日本でしか作れないことを残し、それ以外の部分は以下に外に出して安くて良いものを作るかという、分業システムの考えが必要。これまでの、国内でのピラミッドのような垂直統合から、国内では必要最小限の部分を国内でとことん垂直化して、それ以外の部分は広く水平展開するような画鋲みたいなシステム統合が必要だなと、あらためて感じた次第です。

0 件のコメント:

コメントを投稿