2012年1月28日

是々非々

被災地のがれき処理を受け入れるという島田市長の英断に、まずは敬意を表したいですよね。勿論、目に見えない、これまで経験したことのない、低放射線に対しての不安も分かるけれど、少なくとも自然放射とそれほど違わないレベルのがれきを処理するわけだから、通常の処理と違いはないはず。単に、「福島から来た」と言うだけでナーバスになるのは、気持ちは分かるけれど、もう少し大人の対応も必要じゃないだろうか。

一方で、地元福島でも、福島第一の汚染処理水が満杯になったので、それを海中に放水しようとしたら、「駄目だ」と言うことで待ったが掛かったけれど、これもちょっといただけない対応。風評被害に対しての不安も分かるけれど、でもまずは福島で「ちゃんと科学的に説明された手順で処理し、測定値も問題ないもの」を普通に処理できないのでは、やはりそれ以外の土地の人の印象もさらに厳しくなるもの。福島の人が、放射線の高いものを受け入れる必要はないけれど、基準としてちゃんとクリアーしているものは堂々と、でもそれを超えたものは徹底的に除洗をするという、規律ある態度を示して貰わないと、それに続く他の自治体も現れない気がします。

島田市の場合、まだ処理場の地元の同意が得られたわけではなく、少々強引に市長の独断で進めるということで、それなりに手応えもあるのかもしれないけれど、やはり後に続く自治体のためにも丁寧に進めて欲しいですよね。また、東京都ではすでにがれき処理をしているわけだから、その経験や知見も是非生かして、東京都のようなマンモス自治体でなくても貢献できる手順を、是非「島田方式」として確率して、全国の可能な自治体に広めて欲しいと思います。それが、東日本震災から少しでも早く復興する手段の一つだし、それが日本人の底力になる気がします。

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