某国の首領様が偽造パスポートで兄と共にTRL(当時)に来ていたらしいという話。「偽造パスポート」なんて、推理小説の中だけの話かなと感じるんだけど、実際にあるんですねぇ。最近でこそICタグとか埋め込まれたり、その前には機会読み取り式のコードとか有ったけれど、さらにその前は写真と署名くらいしか判断する材料は無かった時代ですからね。あの頃は、写真にしても、今のように転写式ではなく、普通に撮影した写真を添付して、その上からシールを貼るだけだったから、その気になれば本物のパスポートを入手して写真を張り替えれば、それっぽい偽造パスポートが作成可能だったんでしょうね。
日本のパスポートであっても、作る課程に於いてちょっと悪いことを考えれば、手続き上は合法的に他人のパスポートを入手する事も可能なわけで、パスポート自体の真贋以前に、その取得プロセスまで考えないと、なかなかそのパスポートが本当の意味で「正式」なのか「偽造」なのか分からない時代になってきました。最近話題に出てくる、国民層番号制が仮に導入されて、国民一人一人に固有に番号が振られて、それで全て管理されるようになったとしても、でもパスポート取得のプロセスに抜け道が生まれてくるんでしょうね。それこそ、生まれた瞬間にDNAを採取して、そこから唯一無二固識別子でも作らない限り、実はこれまで自分の知り合いだと思っていた人が、実は全然違う人だったりして。
リアル世界では、それでもまだ小説の中の話、それ程現実的な話ではないけれど、ネットの世界では実はそれが当たり前だったりしますしね。実名主義と言われるFacebookだって、ID登録時に自分のDNA登録するわけでもないし。それでも、それなりに社会システムは機能しているわけで、誰でも彼でも偽造パスポートなんて作れるわけではないし、それなりのコストも必要だろうし。で、そこまでしてまでも訪れてみたいTDLっていうのは、やっぱり偉大な存在なんだなと、そっちに感心した次第(笑)。
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